「最新型」の移動式オービスを公道で初目撃! 配備に向けていよいよ最終段階? “第3のメーカー”は「レーダー」で計測

レーザー&レーダー探知器は新型に反応するのか?

 keita shimizuさんが目撃した場所は、長野県長野市青木島町の国道19号長野南バイパスです。このバイパスは片側2車線で歩道もかなり広く、オービス設置時も通行人の支障になることはなく、交通量が適度にある道です。目撃日時は8月31日14時過ぎです。仕事の現場に向かう途中で目新しい取締りを対向車線側に見つけ、Uターンをしてドライブレコーダーで撮影したそうです。

 近くにいた人たちは警察官ではなく、服装からメーカーの関係者と思われます。メーカーの人は本体横に1名と、10mくらい後方に3名いました。本体横の人は機器を操作し、後方の3名は長机でノートパソコンを開き、データをチェックしているような感じでした。

 設置場所の手前には、「機器調整中」と書かれた看板が2か所に設置されていました。この場所の近く(クルマで5分弱くらい)に日本無線の拠点があります。会社の敷地は広大で、工場や開発拠点が集積され、ちょっとした工業団地のようです。敷地内には道路も通っているので、そこでも試験運用はできそうですが、納入間近ということもあり、2台のクルマが並走してくる場合などを、実際の環境下でテストする必要があったのかもしれません。

新東京航空計器による公道テスト(撮影:取り締まり情報ワニ@一都三県取締りさん)
新東京航空計器による公道テスト(撮影:取り締まり情報ワニ@一都三県取締りさん)

 ちなみに東京航空計器のテスト場所は、東京都八王子市南大沢の都道158号(南多摩尾根幹線道路)です。2022年3月に半固定式オービスの試験運用の様子が「取り締まり情報ワニ@一都三県取締りさん」により撮影されています。

 やはりこちらも近くに東京航空計器の社屋があります。日本無線も東京航空計器も公道を使って機器のテストを行っているので「道路使用許可を取っているのか?」などの意見も目にしますが、どちらの会社も警察とはツーカーの関係なので心配は不要と思われます。

 日本無線初の移動式オービスについては以前、交通ジャーナリストの今井亮一氏のウェブ記事を見て知っていましたが、そこには新潟県警へ納入されるとも書かれていました。

 気になるのが「レーザー&レーダー探知器が反応するのか?」ということです。私も半年前に新しい探知機を4万円くらいで取り付けたのですが、もし日本無線のオービスが反応しないのであれば悲しいです。最近北海道に、日本無線製のレーダー計測機を屋根に載せた新型のレーダーパトカーが導入されたようですが、こちらもまだ情報が少なく探知機レビュー動画も見つかりませんでした。

 最新の探知機は、レーザータイプのオービスはかなり手前から案内してくれますが、センシスのオービスにはあまり反応しないという情報も出ています。日本無線のオービスもセンシスと同じくレーダー式なので微妙な感じですが、仮に探知できない場合は探知機メーカーさんががんばって対応機種を開発してくれると信じたいです。

 このように機器は日々進化し、また白バイや覆面パトカーなど様々な方法でも交通取締りは行われています。どんなに注意しながら運転していても、多くのドライバーは何らかの交通違反の経験があると思います。絶対に違反をしたくない場合は、交通ルールを守るという原点に徹する以外ないのかもしれません。

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Writer: オービスガイド 大須賀克巳

2008年よりドライバーのための情報を共有するネットワーク作りにとりかかり、現在は「オービスガイド」(アプリ・WEB)を開発と運営。
北海道から沖縄まで、全国全てのオービスを定期的に現地調査。今後も取締り情報に限らず、車に乗る人が安全で快適に、楽しく運転できる仕組みを作りたいと日々奔走している。

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