ミニバンの「バックドア」開かないトラブル発生! 電動式は修理が高額!? 原因と対処法は?
ミニバンやハイトワゴンなどで使用頻度が高いバックドアが、突然開かなくなることがあるようです。そんなバックドアのトラブルについて、不具合の原因と対処法などを整備士に聞いてみました。
近年主流の「電磁式」は故障原因が分かりにくい
ミニバンやハイトワゴンといった実用的なモデルでは、ラゲッジスペースに荷物を積みこむ機会が多く、そのとき「バックドア」を開閉します。
そんなバックドアですが、それまで普通に使えていたのに、突然開かなくなってしまうことがあるようです。
しかも最近のクルマはバックドアにキーシリンダーがないため、一度開かなくなると故障原因を調べるのに時間がかかるといいますが、バックドアの不具合の原因は一体何なのでしょうか。
現在のクルマのバックドアは、そのほとんどが「電磁式」のロック機構を使用しています。
これは、レバーにつながっているワイヤーを引っ張ることで開く「ワイヤー式」のようなアナログ構造ではなく、電子式ボタンスイッチで「アクチュエータ」と呼ばれるモーターとギアが組み合わさった機器を通じてロックを開閉するというもの。
電磁式を採用している車種は、リモコンキーにも開閉スイッチが付いていることも特徴のひとつです。
これまで長く採用されてきたワイヤー式は、内蔵されたワイヤーが伸びきってしまうことで動作不良が起きたり断線したりすることもありましたが、そのシンプルな構造ゆえに故障しても直しやすいというメリットもありました。
一方で電磁式は、開閉スイッチ~配線~アクチュエータ(モーター+ギア)~ロックという、各部品のどれかが不具合を起こすと開かなくなってしまう複雑な構造をしており、いざ荷物を積んで出かけた際にバックドアが開けられなくなると慌ててしまうでしょう。
ただし、開かないからといって必ずしもバックドアの故障とは限りません。埼玉県の整備工場に勤務するF整備士に聞いてみました。
「電磁式ドアロックはすべて電気で作動する機構です。
単純ですが意外にも多いのが『リモコンキーの電池切れ』が原因となるケースで、その場合はバックドアだけでなくすべてのドアが反応しません。
リモコンキーの電池を交換してみてください」
またリモコンキーではなく、バッテリー本体が弱くなっている、または上がってしまうケースも考えられるのだとか。その場合、バッテリーをチャージすると直ることもあるそうです。
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リモコンキーの電池も問題なくバッテリーも大丈夫そうなのに、バックドアが開かないのは本格的な不具合(故障)の可能性が高いといえます。
「考えられる故障箇所はふたつあります。ひとつはスイッチまたは内蔵されるアクチュエータまでの配線切れ、もしくは該当するヒューズ切れ。この場合はどこに断線箇所があるのかをシートや内張りなどを外して検査する必要があります。
もうひとつはバックドアなどを作動させるアクチュエータ本体の故障です。モーターがウンウン唸るだけで動かないケースもありますし、作動音すらしない場合もあります。この場合は本体ごと交換することが多いです」(F整備士)
今の車がもうそろそろ寿命なので車検時に近所の整備工場に「次はアトレー買えば?」と言われました。「電動スライドドアならキャンプ場でもドアの開閉は静かで良いよ」とか。いやいや、キャンプ場利用しないし僻地の未舗装駐車スペースに突っ込んで寝るんで別にドア開閉時に煩いとかどうでもいい。
それよりも気になったのは「電動スライドドアって故障すると困るけどね」の部分。多分それが一番怖いというか「無し!」の理由。基本アナログや手動が好きな性分なので車には可能な限り自動とか電動とかいう機構は少ないほうが良い。便利よりも優先されるは故障の少なさ。格好よりも実用性。
電動スライドドアはワイヤーでドアを引っ張っているんですが、これが経年劣化等で切れる場合があります。
その場合、車種によってはモーター毎交換しなければいけなくなり、かなり高額になります。
また、ワイヤーが切れるとワイヤーが中で引っかかって開かなくなり、取り外しに苦労する時もあります…
参考になります。