ついに…ホンダの「ステーションワゴン」の生産終了!? 7年の歴史に幕! 販売店での反響は?
今後シャトルの後継が出る可能性は?
シャトルに代わる次期モデルは登場するかについて、前出の担当者は次のように話します。
「シャトルに代わるステーションワゴンは、当面の間は登場しないのではないかと思います。
ハイブリッドシステムが『フィット』以降新しくなったことによって、シャトルのようなコンパクトなステーションワゴンが実現しづらくなりました。
そのため、どうしてもサイズ感がシャトルよりも大きくなってしまったり、価格が高くなってしまったりします。
そうしたことからもシャトルに代わるバランスのいいモデルはなかなか新しく登場しないのが実情なのではないかと思います」

2020年2月に登場した現行フィットでは、「e:HEV」という2モーターハイブリッドシステムが搭載されました。
e:HEVは、EVに近いハイブリッドとなっており、モーターとエンジンの両方の良さを生かした高い環境性能と走りの楽しさが実現されたハイブリッドシステムとなっています。
一方で、シャトルに搭載されているハイブリッドシステムは、小型軽量で高効率の「i-DCD」です。
i-DCDは、1モーターハイブリッドシステムとなり、エンジンとモーターをもっとも効率よく活用できる小型なものとなっています。
このように、高性能のハイブリッドシステムが搭載されることによって、ボディサイズや価格に影響が出てくるのです。
そもそもコンパクトステーションワゴン自体のニーズが低迷している現状では、シャトルのようなバランスの取れたコンパクトステーションワゴンを開発すること自体が厳しくなっているのかもしれません。
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日本でのステーションワゴンは、トヨタ「カローラフィールダー」「カローラツーリング」、スバル「インプレッサ」「レヴォーグ」、マツダ「マツダ6ワゴン」や輸入車の一部となります。
そのなかで、コストパフォーマンスに優れたコンパクトなステーションワゴンにこだわるユーザーにとっては、カローラ フィールダーが事実上唯一の選択肢となります。
シャトルを求めていたユーザーが、ホンダ内の別のモデルを検討するのか、あるいはトヨタなどへと流れるのかに注目が集まります。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。































