“タイヤがぐにゃり” でも「気づかなかった」 佐賀県警察が投稿した“1枚の写真” に大反響「これは怖すぎる…」

昨今では高齢者による危険運転に関してニュースでもたびたび取り上げられています。そんななか、SNSでは高齢者運転に関するある投稿が話題となっています。

「これに気づかず運転してるなんて…」SNSで反響大な投稿とは

 昨今、高齢者の危険運転が多発しており、各地で事故も発生するなどニュースでもたびたび報じられています。
 
 そんななか、SNSでは高齢者運転に関してのある投稿が話題となっています。どういった内容なのでしょうか。

衝撃!タイヤが大変なことに… 画像:佐賀県警察(@goroukun_spp)
衝撃!タイヤが大変なことに… 画像:佐賀県警察(@goroukun_spp)

 佐賀県警察の管轄する警察署のひとつである神埼警察署は、公式SNS(@goroukun_spp)に以下のようなコメントとともに、1枚の写真を投稿。

「タイヤがパンクした状態で運転していた高齢の方を保護しました。

『気づかなかった』と説明されたため、今後の運転についてご家族を交えて話し合いをしました。

 扱い次第でクルマは凶器となり得ます。体の異変や更新時期等、機会があれば運転免許返納について考えてみましょう」

 投稿された写真を見るとタイヤの黒いゴム部分が大きく歪み、ほぼホイールから外れかかっていて、タイヤの空気も抜けた非常に危険な状態であることが一目で分かります。

 これについて、SNSでは4万件を超える「いいね」がつくほどの反響が寄せられており、「保護ってぴったりの言葉」「溝がきれいでもこんなことになるんだな」「これで気づかないのは怖すぎる」などの声が多く寄せられています。

 佐賀県の神埼警察署の担当者は、今回の投稿の経緯について以下のように話します。

「高齢者の身体機能の変化に伴う交通事故が社会問題となっているなかで、高齢者自身だけではなく、その家族や行政等の関係者にも考える契機としてもらいたいと思い、今回発信をおこないました」

 当時の状況について、一般ユーザーが通報したことで警察官が現場へ駆けつけたところ、当事者である高齢者は、タイヤがパンクした状態で走行するという、事故に直結する危険な状態であることに気づいていないことや、「道に迷った」などと話していたといいます。

 その後、高齢者の家族に現場まで迎えに来てもらい、今回のケースが危険な状態であることや今後の運転継続についてしっかりと話し合って欲しいことを家族に伝え、高齢者の体調や日頃の生活状況を聴取して、交通事故防止に関する助言をおこなったといいます。

 今回の投稿では、このまま運転を進めていたことで大事故に繋がることも想定され、危険な状態であったことが分かります。

 改めて高齢者の運転に関して話を伺ったところ、前出の担当者は以下のように説明しています。

「当県警察では、運転に不安を持つ高齢ドライバーに対して、本人の希望により、運転免許試験場で技能試験官同乗による高齢運転者技能教習を実施しています。

 また、各警察署においても、高齢運転者の安全運転相談を受け付けています。

 何より、高齢ドライバーにかかわらず、ハンドルを握る全てのドライバーが悲惨な交通事故の加害者にならないということはもとより、被害者にもならないように気をつけてもらいたいです。

 交通事故は決して他人事ではなく、いつ、どこで起きるものかは分からないことを強く認識し、運転をしていただきたいです」

※ ※ ※

 前出の担当者によると、佐賀県での高齢者の運転免許証の自主返納(正しくは申請による運転免許の取り消し申請)は、ここ数年で3000件から4000件の間で推移。

 返納の理由には、高齢者自身が加齢に伴う身体機能の低下を自覚し返納に至るケースや、高齢者の家族からの勧めによって返納するケースなどが多くなっているといいます。

 その一方で、日常生活の移動手段でクルマは欠かせない役割を果たしているため、クルマに代わる移動手段の確保も課題のひとつといえます。

 これについて前出の担当者は以下のように話します。

「運転免許の返納に際して、自治体や関係機関が実施しているバスやタクシーなどの割引などの制度を周知するほか、高齢者の家族の支援が重要であることについても呼びかけていきたいです」

【画像】「これも危ない!」 危なすぎるタイヤの状態を画像で見る(15枚)

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2件のコメント

  1. 痛ましい事故の結果として叩かれやすいのは、老い先短いジジババが子供を轢いて未来のある命を奪うことです。車がないと買い物に行けないという問題については、末端の自治体が周遊のコミュニティーバスを運行して、免許返納の高齢者には無料で乗車させることでしょうね。
    もしくは小排気量の雨天でも安心なマイクロモビリティー。自動運転もあれば迷うこともないでしょう。自宅・買い物・役場・友人宅などを登録できるやつ。小型である必要性については、軽自動車や普通自動車では車両の大きさや重さから、自分の操作ミスで正面衝突や路肩に突っ込むなどした場合、相手の死亡率が高くなるから。最高速度も速度標識以上が出ないように。左右方向にもカメラが欲しい。ジジババはとんでもないタイミングで道路に出てきて、そのままノロノロ運転とか、割り込んだくせに遅せー!ということが多々あるので。昨日もそれでヒヤリハットした。

  2. この写真のどこを見て歪んでいるって判断なんだろう…??

    投稿された写真を見るとタイヤの黒いゴム部分が大きく歪み、ほぼホイールから外れかかっていて、タイヤの空気も抜けた非常に危険な状態であることが一目で分かります。

    歪んでるんじゃなくて空気が抜けた状態が長く続いたのが原因でタイヤ側面が切れてしまっているだけじゃないのかな…
    この文章だとパンクしたからタイヤが外れかかっている、って内容じゃないですかね
    そうじゃなくて
    パンクに気付かず長時間走行した結果、タイヤ側面が切れて(破れて)しまってタイヤ自体が取れかかっている、じゃないんです?

    仮にも車専門のニュースを名乗るなら情報は正しく発信して欲しいですね

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