6m級の巨大トヨタ「タンドラ」も「ハイブリッド」採用! 2トン超えの重量を支えるトヨタの「新」ハイブリッド「i-FORCE MAX」とは
省燃費性とパワーの両立を実現する方法とは
アメリカのドライバーにとっては、必ずしも燃費=優れた性能とはいえませんが、ハイブリッド車であるタンドラの場合は、高いレベルの燃費が期待されます。
なので、タンドラi-FORCE MAXは、巨大なボディを支えられるほどパワフルであると同時に、ハイブリッド車に期待される燃費性能を実現する必要がありました。
そこでトヨタは、電気モーターとV型6気筒ターボエンジンを並列に搭載し、従来のハイブリッド車のように電気モーターと内燃エンジンを交互に使うのではなく、2つを並行して動かすことで、先代モデルモデルのV型8気筒エンジンをも上回る総合的な出力を得ることができました。
これについて前出のSackett 氏は「モーターやインバーターなど、使用されている技術の一部はTHSと似ていますが、この構造と方式はまったく異なります。」と述べています。
このパワートレインを実現するために、電気モーターをエンジンとトランスミッションの間に配置する必要がありました。モーターは、必要に応じてエンジンの出力を補うように求められ、ドライバーの要求に応じてトルクを追加するか、アクセルを少しだけ踏むような低速の領域では、全負荷を引き受けてエンジンが燃料を節約できるようにします。
これにより、437馬力と583lb.-ft.のトルクを誇るピックアップトラックが完成。積載で最大1665ポンド(約755kg)を運ぶことができ、最大1万1450ポンド(約5193kg)をけん引できます。
Sackett氏は、次のようにコメントしています。
「このパワートレインの驚くべき点は、燃費を改善するためにパワーとトルクを妥協する必要がないことです。
このパワートレインは、従来のV型8気筒エンジンと比較して、非常に低い回転数で最大トルクを達成します。これは、エンジンがより静かに作動し、車両がよりスムーズに走行し、本当にトレーラーを牽引できることを意味します。
また、電気モーターのみ、ガソリンエンジンのみ、またはその両方が駆動している場合の変化をほとんど感知できません」
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トヨタはリリースの中でタンドラi-FORCE MAXについて次のように記載しています。
「トヨタがモビリティ企業へと進化を続ける中、自動車やトラックが人間の移動において果たす役割を再考することが重要です。
モビリティの未来がどのように見えるかを理解しながら、明日の人間のために地球を損なうことなく、今日の人間のニーズを満たすことによってイノベーションが図られます。
タンドラi-FORCE MAXはこの役割に適合し、トヨタはより少ない炭素排出量で荷物をけん引して荷物を運ぶように設計されたピックアップ トラックをドライバーに提供します。」
また、Sackett氏は以下のように語ります。
「新しいタンドラにより、電動化と妥協のないパフォーマンスにより、エキサイティングな未来へとさらに進んでいます。」
燃費の向上と優れたパフォーマンスを両立させ、未来の電動ピックアップトラックの新たなビジョンをもたらしたタンドラi-FORCE MAX。
トヨタの今後の動向が期待されます。
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