ホンダの「新型SUV」発表目前!? 六角形グリルのスタイリッシュフェイス! 新型「ブリーズ」を中国市場に投入か
新型ブリーズとは、どのようなSUVなのか?
では、今回判明した新型ブリーズの詳細なスペックを見ていきましょう。
まず、ボディサイズは全長4716mm×全幅1866mm×全高1691mm、ホイールベースが2700mmとなっており、ベースとなるCR-Vよりも13mm長く、1mm高い数値となっています。
外観はCR-Vが近年のホンダのトレンドをおさえた、六角形グリルを基調としたフロントマスクなのに対し、新型ブリーズでは大型グリルが下部に移動し、上部は比較的スッキリとしたデザインになっています。
また、サイドはCR-Vがフロントからフェンダーを経由し、リアにかけて黒樹脂パーツを使用したオフロードチックな印象を付与。
新型ブリーズではフェンダーやドア最下部のガーニッシュがボディ同色塗装となっており、キャラクターの違いが現れたものとなっています。
リアのデザインも特徴的です。CR-VはL字型テールとなっており、テールライト一式がDピラーに沿って垂直に上がったデザインとなっていました。
一方の新型ブリーズでは水平で低めなデザインとなっており、より落ち着いた印象を与えます。
新型ブリーズに搭載するパワートレインはL15CK型1.5リッター直立4気筒ターボエンジン。
一方でCR-Vは、エンジンの型式がL15BZ型と表記されていますが、これは単なる仕向地や搭載車種による名称の違いで、大きな違いはありません。出力も両者とも142kW(190hp)と表記されています。
新型ブリーズは3つのバリエーションが工信部へ届出されており、それぞれを見るとタイヤサイズや装備品の違いがわかります。
最上級グレードでは235/55R19、そしてより下のグレードでは235/60R18と235/65R17を設定。
そして中間グレードより上ではリアビューモニター用のカメラに加え、車体の周囲を表示するマルチビューカメラシステムが搭載されていることが添付の画像からわかります。また、最上級グレードでは後部座席の窓ガラスがプライバシーガラスとなっているようです。
CR-Vはともかく、広汽ホンダの新型ブリーズは2022年11月に開催される広州モーターショーで発表されることが予想されます。
一方で、依然として正式に発表されていない東風ホンダの新型CR-Vも発表は間近なはずです。

中国において、CR-Vは2021年だけで18万377台も販売されるほどのベストセラーとなっています。
また、同様に人気であるアメリカ市場では2倍近い36万1271台の販売台数を記録するなど日本よりもはるかに人気であることがここからわかります。
ホンダとしても芳しい記録を残せなくなった日本よりも、人気が衰えることのないアメリカや中国に注力したいということなのでしょう。
とくに中国市場では日本メーカーや海外メーカー問わず、ライバル車種が多数存在しています。
そのような市場において新型モデルを出すことで、イメージを刷新、引き続き存在感を発揮していくことがホンダの使命となっています。
今後、中国市場においてどのような展開を見せていくのか引き続き注目です。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。
















