小型SUV「どっちが好き!?」トヨタの大人気車「ヤリスクロス」に対抗する日産 新型「キックス」に再注目

人気の高いコンパクトSUVジャンルですが、代表格であるトヨタ「ヤリスクロス」とそのライバル、日産「キックス」を比較してみましょう。キックスは2022年7月にマイナーチェンジを実施し、その実力をさらに向上させています。

アクティブなキャラが光る「ヤリスクロス」と大柄ボディで実用性の高い「キックス」

 2020年8月の誕生以来、瞬く間に大ヒット作となったトヨタのコンパクトSUV「ヤリスクロス」。そのライバル車である日産の「キックス」が2022年7月、マイナーチェンジを実施しました。独自のハイブリッドシステム「e-POWER」を大幅に性能向上させたほか、4WDモデルも新設定しています。
 
 そんなライバルのコンパクトSUV 2モデルを改めて比較してみましょう。

(上)トヨタ 新型「ヤリスクロス GR SPORT」/(下)日産 新型「キックス e-POWER 4WD」
(上)トヨタ 新型「ヤリスクロス GR SPORT」/(下)日産 新型「キックス e-POWER 4WD」

 ヤリスクロスは2020年8月に発売されたまったく新しいモデルです。トヨタのコンパクトカー「ヤリス」のTNGA GA-Bプラットフォームをベースに開発されました。

 ボディサイズは、全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mm、ホイールベース2560mmとコンパクト。

 外観はアクティブさがありながらも洗練されたフォルムとし、非常に凝縮感の強い新鮮なデザインとなっています。

 2022年7月には、アクティブなキャラクターを強調した専用デザインの「Z“Adventure”」と、スポーティモデル「GR SPORT」も追加され、さらにラインナップも拡充されました。

 対するキックスは2020年6月のデビューです。

 ボディサイズは、全長4290mm×全幅1760mm×全高1605mm、ホイールベース2620mmで、ヤリスクロスよりやや大きめです。

 外観は、ダブルVモーショングリルやフローティングルーフといった特徴を持ち、とくにアクティブなイメージを強調するオレンジ(プレミアムホライズンオレンジ)とブラックの2トーンカラーは、キックスを象徴するカラーリングといえます。

 2021年には「プレミアムスポーティ」をコンセプトとし内外装をカスタマイズした「キックス AUTECH(オーテック)」も追加され、外観ではメタル調の専用加飾やドットパターンのダーククロムグリル、ガンメタリック塗装のホイールなどでプレミアム度を増しています。

※ ※ ※

 続いて内装を比較してみましょう。

 ヤリスクロスは、センター部のディスプレイオーディオを上部に配置するなど、機能的なレイアウトが特徴です。

 上位グレード「Z」にはダークブラウンの内装色を採用。新グレードのZ“Adventure”ではブラック内装にサドルタンの合皮とツイード調ファブリックを組み合わせた専用シート表皮を設定するほか、 GR SPORTではスポーティシートとブラックの専用表皮とするなど、グレードごとに合わせたバリエーション展開も図っています。

 コンパクトなサイズながら荷室のパッケージングにこだわりを持つのもヤリスクロスの特徴。スーツケースやゴルフバッグの積載性にも配慮したスクエアな荷室空間をもち、定員乗車時に390リットルの容量を確保します。

 いっぽうキックスは、解放感あるインパネデザインと、外観同様に印象的な2トーンカラーの組み合わせとする「X ツートーンインテリアエディション」の設定を大きな特徴としています。

 2020年当初は、オレンジタンとブラックの組み合わせのみでしたが、2022年のマイナーチェンジでベージュとブラックのパターンを追加。さらに新グレード「X スタイルエディション」ではブラウンを基調とした豪華な内装としています。

 また前出のキックス AUTECHには、ブルーとブラックのコンビカラーによるレザレットシートやトリム、専用のブルーステッチなどで内装の質感を高めています。

 なおマイナーチェンジ時にセンターコンソールのレイアウトを変更し、シフトレバーの操作性や質感も大幅に向上させました。

 ヤリスクロスよりも大柄なボディを活かし、ヤリスクロスに比べ後席など室内空間に余裕があるのもキックスの美点です。荷室についても423リットルの容量を確保し、Mサイズのスーツケースを4つ収納可能としています。

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