小型SUV「どっちが好き!?」トヨタの大人気車「ヤリスクロス」に対抗する日産 新型「キックス」に再注目

マイナーチェンジでパワフルさが増したキックスの「e-POWER」

 性能面でも、ヤリスクロスとキックスを比較してみましょう。

 ヤリスクロスは、1.5リッター「ダイナミックフォース」ガソリンエンジンと、同エンジンにハイブリッドを組み合わせた新世代「THS II」の2タイプのパワートレインを用意し、それぞれに4WD(ハイブリッドはE-Four)とFFが設定されます。

 とくにTHS IIは、最大でカタログ燃費30.8km/L(WLTCモード燃費)と、圧倒的な低燃費性能を誇ります。外部給電機能も備え、コンセントによる電源の使用が可能です。

 先進運転支援機能では、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備するほか、ステアリングやアクセル、ブレーキも制御する高度運転支援機能による自動駐車システム「アドバンストパーク」も設定しています。

2022年7月のマイナーチェンジで追加された日産「キックス e-POWER」の新グレード「X スタイルエディション」ではブラウンを基調とした豪華な内装が特徴
2022年7月のマイナーチェンジで追加された日産「キックス e-POWER」の新グレード「X スタイルエディション」ではブラウンを基調とした豪華な内装が特徴

 キックスは、日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」専用モデルで、ガソリンエンジン仕様車の設定がないのが特徴です。

 e-POWERは1.2リッター3気筒エンジンを発電専用とし、モーターにより駆動させる仕組みで、滑らかで静かな走りを特徴とします。

 2022年7月のマイナーチェンジでは、そのシステムを第2世代にアップデート。モーター出力で約5%、最大トルクで約7%向上させたもので、パワフルさがアップ。また2020年のデビュー当初に設定がなかった電動4WDモデルも追加されています。

 カタログ燃費もマイナーチェンジで約6.4%向上し、最大23.0km/L(WLTCモード燃費)をマークします。ヤリスクロスの圧倒的な低燃費にはかないませんが、それでも十分に良好な燃費性能といえます。

 先進運転支援機能では、高速道路での長距離運転と渋滞走行時の疲労を軽減させる「プロパイロット」を全車に標準装備。さらにマイナーチェンジ時に「インテリジェント アラウンドビューモニター」や「インテリジェント ルームミラー」なども上位グレードに標準装備化しています。

※ ※ ※

 2022年8月中旬現在の販売価格(消費税込み)は、ヤリスクロスが189万6000円から293万6000円まで。

 キックスが279万8400円から344万8500円までとなっています。

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Writer: くるまのニュース編集部

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