最強タイプは「黒かまぼこ型」!? 「移動式オービス」ってどんなもの? 運用されている全種類の特徴

移動式オービスの普及が進んでいます。メーカーは国内から海外まであり、その中には「最強のオービス」と呼ばれるものも。どのような機器が運用されているのでしょうか。

普及が進む「移動式オービス」

 夏休みなどで遠くへドライブする機会も多いと思いますが、隣の県にはイメージしているものとは異なる移動式オービスが設置されているかもしれません。

電光式の道路情報板(画像:オービスガイド)
電光式の道路情報板(画像:オービスガイド)

 一般的には「移動式オービス」、正式には「可搬式オービス」や「半可搬式オービス」と呼ばれている小型の速度違反自動取締装置が、全国で普及してきました。もしかすると実際に遭遇したドライバーも身近にもいるのではないでしょうか。

 小型のオービスは、2014年11月に埼玉県内の川口市戸塚東(けやき通り)と、さいたま市北区別所町(大宮別所小学校前)に、オレンジと黒色のスタイリッシュなオービスが、道路標識のように簡易的に2機設置されたところから始まりました。製造はスウェーデンのSensys Gatso Group社(以下、センシス)で、SSS(Speed warning Safety System)という製品です。

 ただしこの2機のSSSは2016年3月に、埼玉県北本市深井(国道17号)と岐阜県大垣市三塚町の東小学校前に移設されたきり現在まで移動することはありませんでした。そこでこの2機のSSSは固定式に分類されています。

 移動できるタイプが初めて目撃されたのは、半固定式オービスと呼ばれるタイプで、2016年5月18日、埼玉県川越市上戸の市道に置かれていた白いロボットのような機器を東洋大学自動車部の学生が初めてSNSに投稿したのが始まりです。私(オービスガイド 大須賀克巳)もすぐに学生と連絡を取り写真の使用許可をいただき翌日に現地へ駆け付けたのですが、残念ながらすでに撤去されていました。

 学生は映画『ウォーリー』のロボットにたとえていましたが、まさにそんな感じです。この機種は現在も埼玉県警と岐阜県警に1台ずつ配備され、最近でも稀に運用されています。このロボットのようなオービスは東京航空計器のLSM-300HKです。品名末尾のHKは半可搬式を表しているということです。この半可搬式オービスは、2016年6月には岐阜県内で目撃され、7月には埼玉県内の高速道路で運用されました。

 それから9か月が経過した2017年4月7日、今ではお馴染みの三脚に白色の四角い本体をセットする可搬式オービスが登場しました。私もそのオービスを見るために初日運用場所である愛知県幸田町へ向かい、荻谷小学校前で実物を初めて見て感動したのを覚えています。

 このオービスは、ロボットのような半可搬式オービスと同じメーカーである東京航空計器の製品で、品名はLSM-300です。同じ頃、富山県警や神奈川県警もこのLSM-300の導入を発表し、LSM-300が全国に広がっていくように思えました。

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