ダイハツ新型「ムーヴキャンバス」は“かわいい”がさらに進化! 待望のターボ追加で走りはどう変わった?
新設定されたターボ車の走りはどう?
試乗はまず、自然吸気エンジンモデルから。大人3人が乗って発進したというのに、驚きの軽やかさとスムーズさに、さすがはDNGAとのっけから感心してしまいました。
軽量高剛性プラットフォームの採用により、強度を高めながら約50kgの車体軽量化を実現するとともに、サスペンションチューニングなどで乗り心地と操縦安定性をバランスさせたとのこと。
直進安定性が高まり、4輪がしっかり接地している安心感がありつつ、流れの速い一般道でもまったく出遅れることなく、思い通りの加速が得られる気持ち良さもあります。
また今回、従来のユーザーからヒアリングした際の不満や悩みにも対応したということで、車速に応じたステアリング操舵力を付加したり、交差点を曲がった直後のハンドルの戻り速度をはやめ、もたつきのないステアリングフィールに改善したといいます。
確かに、以前はもう少しステアリングの反応が頼りなく感じた記憶があり、ヘアピンカーブなどでもステアリングがはやめに真っ直ぐになるので、その分はやく再加速に移れるように感じました。
俊敏とまではいきませんが、運転しやすさ、安心感がアップしたといえます。エンジン制御を改良したことで、燃費(WLTCモード)も従来型より約10%向上した22.9km/L(2WD)を達成しているのもうれしいところです。
続いて、新たに搭載されたターボエンジンモデルに試乗。トランスミッションは低速からしっかりとトルクを引き出せるD-CVTが採用されていて、アクセルを踏んだ瞬間からグイグイとパワフルな加速フィールに驚きます。
自然吸気エンジンモデルではちょっと騒がしい音が気になった坂道でも、スーッと余裕。タイヤを含め、足まわりのチューニングは自然吸気エンジンと同じということで、剛性感など乗り味にはほとんど違いがないものの、ステアリングにあるパワースイッチを押せばさらに爆発的な加速が得られ、合流や追い越しもラク。
のんびりと走りたい人には速すぎると感じるくらいで、これなら山間部や流れの速い郊外路でもストレスなく走れるようになると感じました。
そのままターボモデルで高速道路に入ってみたところ、強風だったせいか風切り音が大きく、ボディももう少しドッシリとした剛性感が欲しいと感じましたが、加速性能としては十分すぎる力強さ。
追い越し加速もスムーズに得られ、そのわりには乗り心地がマイルドなところがムーヴキャンバスならではです。
先進の安全運転支援技術「スマートアシスト」には全車速追従機能付きACC(アダプティブクルーズコントロール)が加わったので、作動させてみたところブレーキングなどの制御もなかなかのお手前。これがあれば、長距離走行での安心感もアップするのではないでしょうか。
また、メンテナンス通知やドアロック忘れなどを通知する「うっかりアシスト」といった、クルマのある暮らしの安心をアップする「ダイハツコネクト」も最新にアップデート。「運転見守り機能」など、ドライバーとその家族にうれしい機能が充実しています。
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新型ムーヴキャンバスは、かわいいと大人っぽい、のんびりとパワフル、といった選択肢が従来型より倍増しており、そのどれもがDNGAによる高い基本性能と、時代に合わせた使い勝手の良さ、心地良い室内空間を備えています。
それだけに、初代のように母と娘でシェアしようとすると、どれにするかで意見が割れてモメそうな予感がするのだけが心配ですが、父と息子、シングル男性など、まちがいなく新たなユーザー層にも響く魅力的な一台になっていると思います。
ムーヴキャンバス新型になって犬顔になりました。対して旧型は猫顔でした。ターボ車が追加されたのはよいけど、私の好みでは猫顔のままでいて欲しかった。残念でなりません。
ムーヴキャンバス新型になって犬顔になりました。対して旧型は猫顔でした。ターボ車が追加されたのはよいけど、私の好みでは猫顔の方が可愛くて好みです。残念でなりません。