ダイハツ新型「ムーヴキャンバス」は“かわいい”がさらに進化! 待望のターボ追加で走りはどう変わった?

ダイハツ「ムーヴキャンバス」がフルモデルチェンジし、2代目となる新型が登場しました。新型は内外装や機能が進化したことに加え、ターボエンジン搭載車を追加。一体どのようなところが進化したのでしょうか。

新ジャンルを生み出した「ムーヴキャンバス」が刷新!

 ダイハツ「ムーヴキャンバス」は、「ムーヴ」より2.5cm高く、「タント」より10cm低い全高を持つ両側スライドドア車という、それまでにないパッケージで2016年に初代が登場しました。

 デザインは熟年層には懐かしさを感じさせ、若年層には新鮮さと親しみを感じさせる、ちょっとレトロでキュートな造形とカラーリングを採用し、多くの女性たちの心をつかんで大ヒットとなった軽自動車です。

ツートーンカラーが個性的なダイハツ新型「ムーヴキャンバス」(ストライプス)
ツートーンカラーが個性的なダイハツ新型「ムーヴキャンバス」(ストライプス)

 当初、ダイハツは「母娘でシェアする」という使い方を提案し、結果としてユーザーの約90%を女性が占めていることからも、その狙いは的中したといえます。

 加えて、母と娘だけでなく父と娘、母と息子でシェアするというスタイルも定着し、子育てファミリーのクルマという印象が強かったスライドドア車に、自由なライフスタイルを楽しむシングル世代、子離れ層、愛犬家といった新たなマーケットを生み出しました。

 多くのユーザーに支持されたことで、男性からはデザインが「かわいすぎる」という声や、山間部に住むユーザーからは「ターボが欲しい」など、さまざまな要望が届くようになったといいます。

 また、若年層の価値観も変化のスピードがはやく、初代が登場したころとは「かわいい」の好みも変化。

 さらに、「スマホネイティブ世代」が免許を取得する年齢に達してきたことや、コロナ禍で車内を自分の部屋のように使う機会が増えたことなど、カーライフそのものの変化にも着目して、反映させたのが新型ムーヴキャンバスです。

 大きな特徴は、キャラクターの異なるふたつのデザインが登場したことや待望のターボエンジンが加わったこと、2019年登場の新型タントから展開されているDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)が展開され、基本性能が刷新されたこと。

 そして、使い勝手の特徴である「置きラクボックス」などもさらに進化したということで、さっそく実車でチェックしてみました。

 まずデザインは、最近の若年層が求めるという「シンプルでスッキリとしたかわいさ」を具現化した、これまでのムーヴキャンバスの正常進化となる「ストライプス」。にっこりとしたスマイルフェイスはそのままに、やや直線基調のラインで磨かれた表情は等身大の飾らない感じに好感が持てます。

 ツートーンカラーもトレンドを押さえつつフレッシュな若さがまぶしくて、もし自分に息子がいたら、彼女として紹介されたい理想のかわいさといった印象です。

 もうひとつは、大人な価値観や持論を表現できるクルマという想いが込められたという、シックで落ち着いた雰囲気をまとう「セオリー」です。

 大人っぽいモノトーンカラーで、控えめなメッキ加飾がアクセントとなっていて、こちらは息子のお嫁さんに来てほしいタイプの上品なかわいさが印象的。

 それぞれに専用カラーを用意するなど、まったく異なる世界観となっているので、これまでムーヴキャンバスにピンときていなかった人たちにも刺さりそうな予感です。

 とくに、メーカーオプションとディーラーオプションをセットにした、3つの「アナザースタイルパッケージ」は一見の価値あり。

 ガーリーな世界が好きな人なら、白やシルバーをアクセントとしたパーツを散りばめ、かわいらしさを表現した外観と、ナチュラルなウッド調のインテリアが癒し空間を創り出す、ストライプスの「リラックススタイル」。

 フォーマルな場所にも気後れせずに乗っていきたい人には、フロントとサイドのシルバーメッキや、メッキ調のインパネモールで上質感を表現した、セオリーの「エレガントスタイル」。

 そして、試乗会場ではルーフキャリアが装着されて思わずギャップ萌えしてしまったのが、ブラックを基調としたガーニッシュやエンブレムで、クラフト感や渋さを表現したセオリーの「ビタースタイル」。ダークブラウンの内装パーツも、初代とは違ったビターな世界観を演出していました。

 インテリアの見どころは、まず新開発されたフルファブリックシート。ふかふかの座り心地の良さもさることながら、毎日使うなかで汚れが目立ちにくい杢(もく)感にこだわったという、生地の柄もセンス抜群。

 インパネは、まるで広いお部屋にテレビとテーブルが置かれているような、シンプルでおしゃれな雰囲気。フラットなスペースを広くとってあるので、テイクアウトしてランチやカフェタイムを楽しんだり、スマホをつなげて好きな音楽をかけたり、車内で過ごす時間が長い人にも使いやすくなっています。

 そんなときにうれしい、軽自動車初の保温機能付きカップホルダー「ホッとカップホルダー」は、スイッチを押すと底が熱くなり、飲み物を約42度にキープしてくれます。

※ ※ ※

 初代でも好評だった、後席の座面下が引き出し式の大きな収納ボックスとして使える「置きラクボックス」は、隠したいものの収納に便利な「ケースモード」から、倒したくない荷物を固定するのに便利な「バスケットモード」に片手で簡単に変えられるように進化。

 耐荷重3kgのフックもあり、「わざわざバックゲートまで行かずに、サッとスライドドアを開けて荷物をしまう」という、ムーヴキャンバス特有の使い方をさらに便利にしているのが特徴です。

 もちろん、後席は左右独立して240mmの前後スライドが可能で、それぞれリクライニング&前倒しもOK。

 ラゲッジスペースには床下のアンダーボックスがあり、長傘や洗車道具などたまに使うものを収納しておいたり、背の高い荷物を積んだりする時にも使いやすそうです。

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2件のコメント

  1. ムーヴキャンバス新型になって犬顔になりました。対して旧型は猫顔でした。ターボ車が追加されたのはよいけど、私の好みでは猫顔のままでいて欲しかった。残念でなりません。

  2. ムーヴキャンバス新型になって犬顔になりました。対して旧型は猫顔でした。ターボ車が追加されたのはよいけど、私の好みでは猫顔の方が可愛くて好みです。残念でなりません。

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