小ぶりなヘッドライトに大型グリル! スバルの“顔”が変化した!? 最新デザインの秘密に迫る

「SPORTS」「JOURNEY」「FIELD」3つのテーマとは?

 ところで、最近のスバルはどんなデザインを狙っているのでしょうか。同社のデザインはいま、「Dynamic×Solid」を進化させた「BOLDER(大胆に)」をコンセプトとしています。

 そのコンセプトに関して同社広報部は「スバルがお客さまに提供する価値や、各車種が持つ個性をより“大胆に”際立たせるという想いを込めています」と説明。

「Dynamic×Solid」はいうなればデザインの骨格であり、乗る人に包まれるような安心感をもたらす“塊感”と、愉しさや安定感を表現する“特徴的なフェンダー”を全車に描いています。

「SPORTS」を表現するスバル「WRX S4」
「SPORTS」を表現するスバル「WRX S4」

 これをスバルの全車に共通する骨格としつつ、車種によって「SPORTS」「JOURNEY」「FIELD」の3つのテーマを持たせているのが、今のスバルのデザインといって良いでしょう。

 その方向性を実車に当てはめてみると、前傾軸かつキャビン後方が絞り込まれた前進感があるフォルムを持つ「SPORTS」は「XV」や「レヴォーグ」「WRX」。

 水平軸を基調とし、安心、信頼、走破性を予感させるフォルムの「JOURNEY」はレガシィ アウトバック。

 そして厚みがあり力強い強靭なイメージとしているのが「FIELD」で、フォレスターや北米専用車のアセントなどが当てはまるように思えます。

 しかし“それぞれの方向性がどの車種”と明確に定まっているわけではなく、XVやフォレスターのように明確なつながりを感じられる車種もあれば、「それぞれの要素をバランス良く取り入れたモデルもある」(スバル広報部)とのこと。

 いずれにおいても、どこまでも走りたくなる期待感、信頼感、安心感や実用性を表現し、「安心と愉しさ」を感じられるデザインを追求しているというわけです。

※ ※ ※

 今、レクサスやBMWに代表されるように、多くのブランドがフロントデザインに共通のイメージを与え、ブランドの統一感を持たせています。

 スバルも同様に「どのモデルでも“スバルらしさ”を感じられるデザイン」とし、グリルの大型もその一環というわけです。

 ちなみに六角形の「ヘキサゴングリル」は、“六”つながりでスバルのエンブレムである六連星の意味も込められていることは、スバル好きなら覚えておきたいところです。

【画像】小ライト&デカグリルが最新デザイン! 大胆フェイスのスバル車たち(28枚)

【注目!】 スバルは何が凄い? クルマ好き必見な情報を見る!

画像ギャラリー

Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

2件のコメント

  1. 個人的には、レヴォーグもWRX S4もマイチェン後のフォレスターもなんか格好悪くなったなぁ…
    現行インプレッサの顔が一番好きだな
    初代レヴォーグも良いね
    新型インプレッサもこういう顔になるのかなぁ…

  2. トヨタが絡み出しておかしくなっていった気がします。
    昔はカッコよかったです。
    本当に残念。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー