夏はクルマの敵!? 強烈な日差しで内外装にダメージも! 紫外線から愛車を守る対策とは
コーティング皮膜でボディを守る
容赦なく降り注ぐ太陽光から大切なクルマを守るため、ほかにもできることは何があるでしょうか。
コーティングのプロであるHさんいわく、駐車中もできるだけ直射日光に晒さないことがポイントになるのだとか。
「駐車時は紫外線を含む直射日光を避けることが重要です。たとえば建物の1階部分といった常に日陰になっている駐車スペースや、マンションなど上下2段の立体駐車場では下段のパレットに入庫するなどです。
自宅の駐車場にカーポートなどの屋根を取り付けるのも良いでしょう」
そういった最適な環境が整わない場合は、定期的なボディコーティングが有効だといいます。
「コーティングには大きく分けて2種類あり、手軽に施工できるシリコン系のポリマーコーティングと、ガラス被膜によるガラスコーティングがあります。できれば皮膜が強固なガラスコーティングがおすすめです」(ガラスコーティング専門店 Hスタッフ)
Hさんが説明してくれた通り、傷んだコーティングを新たなコーティング皮膜でカバーすれば、塗装面への紫外線の直接的な被害は避けられることになります。
「このとき、タイヤとホイールも対策すると良いです。タイヤにはタイヤワックスを側面だけに、ホイールにはクルマに使用するコーティング材を塗布しておくと、日焼けだけでなくブレーキダストなどの汚れも落としやすくなります」(ガラスコーティング専門店 Hスタッフ)
ホイールのコーティングは想像以上に効果的です。国産車はブレーキダストがあまり出ませんが、ブレーキダストの多さに悩む輸入車オーナーにはすぐにでも実践してほしいテクニック。しつこいブレーキダストをゴシゴシ洗わなくても普通の洗車で落ちるようになります。
「タイヤも専用ワックスやコーティング剤が市販されていますが、塗布するのはあくまでサイド面だけにしてください。
タイヤを黒光りさせたくてトレッド面にも塗る人も見かけしますが、タイヤのグリップ性能を引き下げる原因になるためくれぐれもご注意いただければと思います」(ガラスコーティング専門店 Hスタッフ)
また、見落としがちなのがインテリアの紫外線対策です。
「実はボディよりもインテリアのほうが紫外線による日焼けは被害が大きいのです。
ボディ表面はコーティングやバフ掛けなどで表面の色褪せをカバーする方法はあるのですが、インテリアは素材もバラバラで、熱による劣化も早くなります」(ガラスコーティング専門店 Hスタッフ)
UV対策が施されたウインドウならまだしも、そうでない場合はUVカット率の高いカーフィルムを貼ることで紫外線からインテリアの日焼けを防ぐことができます。
「フロントウインドウの内側に立てかけるサンシェードも、日焼け対策ではかなり有効です。
夏場は車内温度の上昇を抑制してくれますし、日陰効果でハンドルやダッシュボードの表面温度を触れるレベルに保ってくれます」(ガラスコーティング専門店 Hスタッフ)
出先などでサンシェードがなくても屋外の駐車場に長時間停める場合、タオルなどをダッシュボードやハンドルにかけておくだけでも紫外線からの影響を減らし、加えて表面温度の上昇を抑制してくれる効果が期待できるのだそうです。
「とくにダッシュボードはプラスチック系の樹脂素材でできており、直射日光によって色褪せやベタつきなど不具合の出やすい箇所です。大きめのタオルを車内に積んでおくと良いと思います」(ガラスコーティング専門店 Hスタッフ)
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クルマの紫外線対策として、駐車中は直射日光を少しでも避け、屋外駐車の場合はコーティングを施したりサンシェードを使用したりするなどで、内外装の劣化を抑制することができそうです。
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