灼熱の夏「車中泊」の熱中症対策どうする? 「軽キャンパー」は換気が課題? 流行りの対策方法とは

軽キャンパーの熱中症対策とは?

 東京キャンピングカーショー2022で多くの来場者に注目されていたのが、換気システムを標準装備している軽キャンパーです。

 キャンパー厚木がハイゼットに本格的な換気システムをインストールしたのが、「チッピー」です。

 チッピーは運転席の頭上の穴開け加工をおこない、そこにマックスファンというキャンピングカー用の換気扇が取り付けられています。

 ファンはトリムで覆う加工がされているため、取り付け後の違和感がありません。

 加えて、リアゲートにエアインテーク加工がされているのもチッピーの特徴。

 ゲート下部に4箇所の穴を開けて、そこから入った空気はゲート上部にあるアウトレットから出て、車内に空気の流れを作るという仕組みになっています。キャンパー厚木のスタッフは次のように話しています。

「防犯上のことを考えると、窓を開けたまま寝るのは心配です。

 かといって、閉め切ったまま寝るのは熱中症が心配。もはや日本の夏は、こうした装備なしで車中泊をするのは限界のところまで来ています」

マリナRVが展示したアトレーベースの「キャビンIIミニBASE」にも換気システムを搭載
マリナRVが展示したアトレーベースの「キャビンIIミニBASE」にも換気システムを搭載

 一方でマリナRVが展示したアトレーベースの「キャビンIIミニBASE」にもまた、新しい換気システムがオプションとして付いていました。

 右のスライドドアの窓用にウインドーエクステンションを設定し、防犯的な問題を解決。さらに助手席に3連ファンを装着することで、車内の換気を促します。

 こうした換気システムのほか、キャンピングカー市場ではポータブルクーラーも注目されています。

 ポータブル電源などを使って稼働させる携行可能なクーラーで、吸気・排気のダクトさえ車外に出せれば、冷気を車内に循環させることができるアイテムです。価格は10万円台後半で、どんな車種でもすぐに使えるのが特徴です。

※ ※ ※

 車中泊時の暑さ対策市場も熱を帯びていますが、半導体不足の影響もあってすぐに商品が買えない場合もあるといいます。

 しかし、残暑は秋まで長引きそうな気配ですので、早めに対策を講じたほうが良さそうです。

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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1件のコメント

  1. 車のエアコンを外部電源で動かせれば良いんですけどね。トラックなんかもSA/PAなどで休むときに、エアコンや冷蔵・冷凍機だけを外部電源へ接続して動かせるなら騒音問題は軽減するかと。オプションでも良いから+10万円くらいで100Vの引き込みで駆動できるグレードがあれば助かります。
    自分でやろうと思えば、冷風が出る除湿機で結構小型のものがあるので、100Vの延長コードと排熱ホースを窓から出すことができるアタッチメントくらはDIYできそうです。駆動音は結構煩いと思いますが、高温多湿だと寝るに寝れませんから我慢の範囲でしょう。

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