トヨタ「カローラクロス」の中古高騰なぜ? 新車300万円が中古500万円に!? 異常事態といえる中古市場とは
トヨタ「カローラクロス」の新車価格は約199万円から約319万円となっています。そんななか中古市場では新車価格約299万円の仕様が489万円という形で販売されています。なぜ新車よりも大幅に高い金額が設定されているのでしょうか。
カローラクロスが500万円という「異常事態」
新車の長納期化に伴い、全体的に相場が高騰している昨今の中古車市場ですが、人気のモデルでは新車価格を大きく超えるプレミア価格となっています。
「中古車は安い」というのは、もはや過去の話となってしまったのでしょうか。
半導体をはじめとしたさまざまな部品の供給が進まないことなどを理由に新車の長納期化が顕著な昨今、新車を検討していたユーザーが中古車も視野に入れるようなったことで需要が増えた結果、中古車市場の相場は全体的に高騰しています。
希少な限定生産モデルや、特殊な装備やヒストリーがある個体をのぞけば、中古車が新車価格を超えることはまずありませんでした。しかし、現在ではそうした事例も増えつつあります。
トヨタ「カローラクロス」はそんなモデルのひとつです。7月22日現在、大手中古車販売店では、489万9000円という値札が付けられています。
このカローラクロスは、最上級グレードの「ハイブリッド Z」の2WD仕様であり、オプションのパノラマルーフや9インチのディスプレイオーディオも備わっているなど、オプションも充実しています。
2022年式の個体であり内外装のコンディションは全体的に良好ではあるものの、走行距離は約1万2000kmとなっており、「新車同様」とはいえません。
カローラクロスの「ハイブリッド Z」の2WD仕様の新車価格は299万円であり、パノラマルーフなどのオプションを含めた乗り出し費用は350万円程度です。
中古車販売店の担当者によれば、このカローラクロスに特殊な装備やヒストリーはなく、あくまで一般的な「中古車」であるとのことです。
にもかかわらず、この個体は、新車価格に対しておよそ150万円ほどのプレミアが上乗せされた価格となっています。
大手中古車販売店の場合、基本的に各個体の価格は、業者向けオークションでの仕入れ費用によってほとんど自動的に決まるため、話題作りなどを目的にして恣意的に設定された価格でもないようです。
実際、別の大手中古車販売店でも、400万円台後半で販売されているカローラクロスが複数台販売されており、相場全体が高騰していることがうかがえます。
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