人気ミニバン「なぜ売れ続けた!?」デビュー6年の「フリード」ロングセラーの秘密とは
デビューから年月が経過しても、地道に売れ続ける「ロングセラーカー」があります。ホンダ「フリード」もそんな1台です。人気の秘密を探ってみました。
「ステップワゴン」との違いは「より若い客層」と「女性支持率の高さ」にあり
街中を歩いていたり、ドライブしているときに「そういえばよく見かけるなぁ」と気が付くクルマはいくつもあります。話題の最新モデルばかりではなく、地道にコツコツと販売台数を伸ばし「実は売れている」ロングセラーカーもそのひとつです。
このようなロングセラーが誕生する背景には、一体どんな秘訣や魅力があるのでしょうか。
取り上げるのは、ホンダのコンパクトミニバン「フリード」(2代目)です。
初代フリードは、5ナンバーサイズのコンパクトなボディながら、2列シートの5人乗りのほか3列シートの7人/8人乗りを備える画期的なモデルとして、2008年に登場しました。
フロアボードの高さを簡単に変えることのできる反転フロアボードや、荷室に設置される多機能のポケットやトレイ、ビルトインテーブルなどを備えるリアサイドユーティリティなどによって、コンパクトながらも幅広い用途に使えるモデルとして人気を博しました。
そして、現行モデルである2代目もその初代のコンセプトを引き継いでいます。5ナンバーサイズを維持しつつ、スライドドアの開口部を広げたことで乗降性が向上し、左右のシート間が広がったことでウォークスルーもしやすくなっています。
さらに、2代目には「フリード+(プラス)」が設定されました。
フリード+は2列シートの5人乗りとしたことで、荷室の使い勝手の幅がより増えているモデル。荷室フロアをさらに低床化することで、ユーザーからの要望があった26インチの自転車を2台積載できるようになりました。
2列目のシートを折りたたんでユーティリティボードと繋げれば、フルフラットな空間が作り出せるので、車中泊を想定している人などにはぴったり。
またフリードに対してリアの設計を見直したことで、リアゲートの開口部が広がり、荷物の載せ下ろしがしやすくなったり、ユーティリティボードで荷室を分割できたりと、様々な用途にも対応できる柔軟性を備えています。
また低い床は、車いすを搭載できる福祉車両への展開も容易にしています。高齢化社会までを見据えた設計に、さすがと唸らされます。
「コンパクトとはいえ、客層はステップワゴンなどのミニバンと同じなのかな」と思っていましたが、少しずつ違うようです。
ホンダ広報部に確認したところ、基本的には、いずれの車種も子育てファミリーのユーザーが多いものの、ステップワゴンは30代から40代メインなのに対し、フリードは20代から30代と若い世代が多く、女性オーナーの比率は、ステップワゴンが3割に対してフリードは4割と高い比率になっているとのことでした。
子育てをスタートした世代にとっては、利便性の高い使い勝手のほかに、200万円台前半からというお手頃な価格帯もフリードを選ぶ大きな要因になっていそうですね。
改めてフリードのパッケージングを見てみると、3列シートが装備されているうえに取り回しのしやすい5ナンバーサイズ、両側電動スライドドア、多彩なシートアレンジ、さらにハイブリッドモデルも設定されていて、「子育て世代がまさに欲しい!」というニーズにドンピシャに当てはまっています。
最近の軽自動車も使い勝手や室内空間はどんどん拡大していますが、3列シートでいざという時に大人数が乗車できるのがフリードの強みになっているようです。
初代の発売から毎年コンスタントに約5万台から10万台売れ続けているという人気ぶりもうなずけますよね。
ホンダの調べによると、歴代のフリードシリーズは2022年5月末現在で累計107万2416台が売れているといいます。
現行は1列目床下にHVバッテリー、2列目床下に燃料タンクというレイアウトだけど、新型も変わらないんじゃないかな?
もしフィット同様に1列目床下に燃料タンクを配置したら、HVのバッテリーを積むスペースが無くなると思うけど…
3列目の床下にしたら、フリードプラスのような低床な荷室に出来なくなるんじゃない?
フリードスパイクの2列目シートをパタン、パタンで完全フルフラットにしたやつ、プラスではなんで止めちゃったの
荷物スペースより「秘密基地感」のほうをもっと大事にしてほしかった
今のところスパイクに代えられる車が他のメーカー含めて無いから、この子が乗れなくなったらと思うと怖い