プレミアムSUVの先駆け! トヨタ「ハリアー」が高級路線で大ヒット! 元祖都会派SUVの魅力とは
現行モデルは4代目 世代を重ねてますます魅力的に
完成度と高級感の高さから、レクサス RXと併売され国内販売を続けていた2代目は、デビュー10年が経過した2013年にフルモデルチェンジ。ハリアーは3代目となりました。
3代目ハリアーは国内専用モデルとなり、それまで別車種扱いだったハイブリッドモデルを統合。これは、ハイブリッドモデルが当たり前のようにラインナップに加わる、現在のような状況になったことも関係していたのでしょう。
また、プラットフォームはRAV4と共通になり、都市型SUVらしく時代のニーズを読んでエンジンのダウンサイジングを実施。ガソリンエンジンは2リッターと、それまでの大排気量エンジンの代わりに2.5リッターエンジン+モーターのハイブリッドモデルの2つに集約させています(2017年のマイナーチェンジで2リッターターボを追加)。
3代目ハリアーは、シャープで精悍になったフロントマスクと、前傾したリアのクォーターピラー(Cピラー)を採用し、さらにスポーティなデザインへと進化。
ジャンルとしてのSUVが成熟したことを受けてクーペライクなスポーティ路線をいち早く導入するあたり、トヨタの時代を読む先見性は素晴らしいとえます。
ちなみにエンジンだけでなく、ボディサイズも全長4720mm×全幅1835mm×全高1690mmと若干スリム化。水平基調なデザインと相まって、高級だけでなくスポーツクーペのようなスペシャリティ感を高めたモデルとして人気を博しました。
国内専用モデルとして3代目で築いたキャラクターをより際立たせるべく、2020年に4代目(現行)へとフルモデルチェンジ。
この4代目から再びグローバルモデル(海外名「ヴェンザ」)として、よりクーペフォルムを強調したデザインを採用しています。
刷新された新プラットフォームは、5代目RAV4などと共有。さらに環境性能と安全性を考慮したハイブリッドによる4WD「E-Four」を採用し、高い安全性を実現する「Toyota Safety Sense」も第二世代を搭載しました。
また、トヨタ初となる前後録画機能も盛り込んだ「デジタルインナーミラー」や「ヘッドアップディスプレイ」を標準装備。この近未来的な充実した装備と性能で、数多あるライバル車の指標として現在も高級SUVジャンルを牽引しています。
全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mmと多少の増減はあるものの、先代とほぼ同じ大きさをキープしつつ伸びやかさをも手に入れ、より洗練されたスタイリングは輸入SUVと並んでも負けない存在感があります。
2.5リッターエンジン+モーターのハイブリッドは222馬力(4WD)となり、1680kgから1770kgの車重でも軽快さは増しています。
なにより、SUV全盛のなかでもスタイリッシュさでは群を抜いており、安全性もピカイチ、燃費も良く、パワーも十分。今もっとも好まれるスペシャリティカーといえるでしょう。
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