オートマチック車と違うの? 国産車なぜCVTが多い!? CVTのメリットと将来性とは

クルマに搭載されている変速機(トランスミッション)には様々な方式が存在しますが、なぜ国産車には「CVT」が多く採用されるのでしょうか。その理由を考察します。

日本の道路環境とCVTは相性が良い!? その理由とは

 現在日本では、軽自動車だけでなく、コンパクトカーやミニバン、SUVにもCVTが主流となっています。

ストップ&ゴーが多くなる場所においても燃費の悪化を低減できるCVT(photo:日産自動車)
ストップ&ゴーが多くなる場所においても燃費の悪化を低減できるCVT(photo:日産自動車)

 CVTは変速幅が広く緻密なエンジン回転制御が可能です。

 日本の市街地のようにストップ&ゴーが多くなる場所においても、エンジン回転変動を均し、効率の良いエンジン回転領域を維持しながら走ることができ、燃費の悪化を低減できる変速機となります。

 逆に速度が一定になる高速道路や交通量・信号の少ない大きな幹線道路などの使用が多いと、CVTの緻密な制御も不要となるため、伝達効率に優れたギア式のMTやATが有利となります。

※ ※ ※

 現在世界の自動車市場は、カーボンニュートラル社会の実現に向け、電動化にシフトしつつあります。

 電動化の代表格であるEV(電気自動車)は基本的に変速機の必要性が薄く、あっても少ない段数に留められています。

 変速幅が少なくて済む場合、ギア式で事足りてしまうため、EVが普及すれば将来的にはCVTの採用も減少していくと考えられます。

 とはいえハイブリッド車も含め、エンジンを主な動力とするクルマも、当面は併用されていくとみられます。CVTがいますぐ姿を消してしまうことはないでしょう。

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