開発発表から5年…ようやく受注開始のゴツ顔新型SUV!「Gクラス」似の最強オフロード車 英で爆誕!

2022年5月18日に、イギリスの新興自動車メーカー「イネオスオートモーティブ」は、同社が開発するイネオス「グレナディア」の受注を開始しました。2017年に4WD車の製造を発表してから5年となります。

ディフェンダーやGクラスにインスパイヤを受けた新型SUV、5年の歳月を経てついに受注開始!

 英国の大手化学メーカー「イネオス」の子会社である「イネオスオートモーティブ」は、同社が手掛けるSUV新型「グレナディア」を2022年5月18日に受注を開始しました。

 同社が4WD車の開発を発表してから約5年の月日が経過しました。

受注を開始した新興自動車メーカー「イネオスオートモーティブ」のSUV新型「グレナディア」
受注を開始した新興自動車メーカー「イネオスオートモーティブ」のSUV新型「グレナディア」

 イネオスオートモーティブは、イギリスの新興自動車メーカー。同社は石油やコーティング剤、消毒液などを手掛ける大手化学メーカー「イネオスグループ」の子会社です。

 イネオスグループは、F1などのスポーツ競技を多数サポートしており、メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チームのプリンシパルパートナーでもあります。そんな自動車にゆかりの深い化学メーカーが作った本格SUVがグレナディアです。

 グレナディアのエクステリアは、イネオスが「この車両はランドローバー『ディフェンダー』のレプリカではありませんが、その哲学を反映しています」と語る、先代ディフェンダーを連想させるデザイン。トヨタ「FJ40」、ウィリス「ジープ」、メルセデス・ベンツ「Gクラス」からもインスピレーションを受けたとイネオスオートモーティブは説明しています。

 インテリアは、外見同様に実用性とユーティリティーに重点を置いて設計されていますが、現代の自動車に期待される快適性、洗練性、技術はすべて備えています。

 手袋をした手でも操作しやすいように、ダイヤルやスイッチは適切な間隔で配置され、オーバーヘッドコンソールには補助スイッチが内蔵されており、ウインチやワークライトなどのオフロードアクセサリーを後付で配置できるように配線されています。

 グレナディアのプラットフォームは、自社で開発した新しいプラットフォームを使用。エンジンはBMW製の3リッター直列6気筒ターボエンジンと3リッター直列6気筒ディーゼルツインターボエンジンを採用し、トランスミッションは8速オートマチックトランスミッションです。

 シャシとサスペンションの開発は、大手自動車サプライヤーであるマグナインターナショナルの子会社、マグナ・パワートレインとマグナ・シュタイアーがおこないました。

 今回4タイプのグレナディアについて予約受注が開始されました。

 その内訳は、主に荷物を運ぶために設計された「ユーティリティワゴン」の2シーターと5シーターモデル、5シーターのユーティリティモデルよりも2列目席を後方に配置し、積載量と後部座席のスペースのバランスを最適化した「ステーションワゴン」、ステーションワゴンと比較し、荷室容量よりも乗客の快適性がわずかに重視されている「ステーションワゴン ベルスタッフエディション」の4タイプとなります。

 加えてステーションワゴン ベルスタッフエディションには、シュノーケルインテークなどが装着された過酷なオフロードを想定した仕様の「トライアルマスターエディション」とロングドライブを想定された仕様の「フィールドマスターエディション」の2種も設定されています。

 価格はユーティリティワゴンが4万9000ポンド(約794万円)から、ステーションワゴンが5万2000ポンド(約843万円)から、ステーションワゴン ベルスタッフエディションが5万9000ポンド(約956万円)から。

 2021年5月18日の発売と同時に公式ホームページにて、オンライン・コンフィギュレーターが使用可能となっており、自分好みのグレナディアを再現することが可能です。

 新興自動車メーカーとしては珍しくガソリンエンジンを搭載したグレナディアですが、すでに世界各地に160以上の販売・サービス拠点を設けていて、2022年7月の量産開始に向けて準備を進めています。

 イネオスオートモーティブのCEOであるDirk Heilmann氏は、次のようにコメントしています。

「新車メーカーとして、初めての受注開始は重要なマイルストーンであり、何千ものお客様がその日を辛抱強く待っていたことを私たちは知っています。お客様がコンフィギュレーターでどのようにクルマを仕上げていくのかを楽しみにしています」

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