なぜ寝台特急「北斗星」カスタム誕生? 見た目ほぼ完コピ! いすゞ「ファーゴ」が「ブルートレイン」になった理由とは

製作はすべてオリジナル! 驚きの製作費とは

 こうして、偶然にも北斗星と同様のボディカラーを手に入れた北斗星ファーゴさんですが、そこからどんどん北斗星風ファーゴ製作が進められたそうです。

 北斗星ファーゴさんは、「ハイエースのときと同様に、100均とホームセンターに通って、どうやったら北斗星を作れるかアイデアを練って北斗星風ファーゴは熟成されていきました」として、車両製作について以下のように説明します。

「車体の溶接、内装、カーテンに至るまですべてがワンオフ(オリジナル)で、私の手作りです。

 なんといっても、いかに安く、簡単にできるかをいつも考えているので、改造費は10万円位ほどとなっています。

 制作時にこだわるのは、“どうやって北斗星とファーゴのデザインを融合させるか”です。

 イメージスケッチを何十枚も描いて、油粘土でモックアップを製作して、それから実車の改造に取り組んでいます」

まるでホンモノみたいないすゞ「ファーゴ」の寝台特急「北斗星」風のカスタム(画像提供:北斗星ファーゴ@hokutoseihiece)
まるでホンモノみたいないすゞ「ファーゴ」の寝台特急「北斗星」風のカスタム(画像提供:北斗星ファーゴ@hokutoseihiece)

 このように北斗星ファーゴさんの手によって徐々に完成形に近づけられた北斗星風ファーゴ。

 クオリティに反して製作費は約10万円と、いかに活用する材料や製作方法が工夫されているかがわかります。

 では、そんな北斗星風ファーゴの街中での反響はどのようになっているのでしょうか。

「北斗星風ファーゴで走行していると、いろんな人が写真を撮ったり、声をかけてくれたりします。北斗星風ファーゴは周りの人の心をほっこりさせる効果があるみたいですね」

※ ※ ※

 なお北斗星風ファーゴには、汽笛のような音がなる工夫もおこなわれているようです。

 北斗星ファーゴさんは「とくに、北斗星ファーゴの『ピー』という汽笛の音を聴くと、みなさん子供のように喜んでくれます」と話しています。

 これには、本物の汽笛を使用しているのではなく、北斗星ファーゴさんが、子供用のアルトとソプラノリコーダーを繋げて製作したアイテムになっているようです。

【画像】これはホンモノ? 車内には食堂&寝台を再現!? 驚きの寝台特急「北斗星」風のカスタムを見る!(12枚)

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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