なぜ寝台特急「北斗星」カスタム誕生? 見た目ほぼ完コピ! いすゞ「ファーゴ」が「ブルートレイン」になった理由とは
いすゞ「ファーゴ」を寝台特急「北斗星」風のカスタムに仕上げている人が話題となっています。どのようにカスタマイズされているのでしょうか。
運行を終えたあの列車に乗りたい!いすゞ「ファーゴ」が「ブルートレイン」に
クルマを所有している人のなかには、ボディカラーやパーツを自分好みにカスタムし、愛車に個性をもたせている人が多く見られます。
そんななかSNSでは、いすゞ「ファーゴ」を寝台特急「北斗星」風のカスタムに仕上げている人が話題となっています。
ファーゴは、いすゞが1980年から2001年にかけて販売していたバンタイプの乗用車で、日産キャラバンのOEMにもなったモデルです。
そんなファーゴの北斗星風カスタムとは、一体どのようなものでしょうか。
北斗星風ファーゴを所有しているのは、「北斗星ファーゴ(@hokutoseihiece)」さん。
「ブルートレイン」の愛称でも親しまれた北斗星は、1988年に運行が開始された寝台特急列車です。
運行経路は、上野駅-札幌駅間と、当時にしては、非常に長い距離を走行する列車のひとつでした。
24時間を超える長旅では、個室になった寝室で友人や家族とコミュニケーションを楽しむことはもちろん、シャワーを浴びたり、食堂車「グランシャリオ」で本格的なフレンチを堪能したりすることもできます。
2015年に惜しまれつつ運行が終了された北斗星ですが、北斗星ファーゴさんのファーゴでは、そんな北斗星を随所に感じるカスタムがおこなわれています。
なぜ、クルマに列車風のカスタムをおこなっているのでしょうか。北斗星ファーゴさんは次のように説明します。
「北斗星風のカスタムをおこなった理由は、前作の『ハイエース』がボロボロで、サビ隠しに車体を青く塗ったことから始まっています。
さらに、リヤをぶつけてしまったことがあり、その際に鉄板を溶接して誕生したのが北斗星ハイエースでした。
子供の頃からブルートレインが大好きで、学生時代にはワゴン車をブルートレイン仕様にしたイメージスケッチを描いています。そのことがぼくの心に残っていたのかもしれません」
実は、北斗星ファーゴさんの北斗星風カスタム車両は、ファーゴが1台目ではなく、話にある通り、1台目はトヨタ「ハイエース」を活用して製作されていました。
北斗星風ハイエースも話題になっていたものの、車体の老朽化にともなって、新しくファーゴで北斗星風カスタムをおこなったとのことです。
北斗星風ファーゴの特徴的なポイントは、そのボディカラーです。前述したように「ブルートレイン」の愛称でも親しまれていた北斗星は、その深みのあるブルーのボディが特徴的な列車でした。
北斗星ファーゴさんは、愛車のボディカラーについて以下のように説明します。
「ハイエースが廃車となる際、すでに実物の北斗星は運行が廃止されていて、『いまさら北斗星風のカスタムをおこなうなんてバカげている』と思っていました。
そんなと、たまたま塗料メーカーの人と話す機会があり、特注品かつ本物の国鉄青20号ペンキ(北斗星の実際のボディカラー)が手に入って、3日掛かって刷毛塗で全塗装することになりました。
そうして、まるでいまはなき北斗星風ハイエースに導かれるようにして生まれたのが、今回の北斗星風ファーゴです」
※ ※
このように、実は誕生する予定ではなかった北斗星ファーゴさんの、北斗星風ファーゴ。
ハイエースの際には、ホームセンターで購入したペンキを活用していたそうで、色の点で見ると、ファーゴのほうがより実物に近いものとなっています。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。