見づらくない? バックミラーが画面になった「デジタルインナーミラー」使ってわかった〇と×

リアカメラの映像をバックミラー型の液晶ディスプレイに映す「デジタルインナーミラー」。実際に使用しているユーザーにメリットとデメリットを聞いてみました。

障害物のない後方視界の広さで安全運転にも寄与

 新型車に採用が増えている「デジタルインナーミラー」は、リアカメラの映像をバックミラー型の液晶ディスプレイに映す「カメラモニタリングシステム」が、国際基準の改正により鏡の代わりに使用できるようになり、2016年に日本でも使用可能になりました。

 デジタルインナーミラーは人気のあるアイテムとなっており、軽自動車にも純正装備として搭載されたり、アフターパーツメーカーからも数多く販売されています。

トヨタ初として「ハリアー」採用された前後録画機能付きの「デジタルインナーミラー」
トヨタ初として「ハリアー」採用された前後録画機能付きの「デジタルインナーミラー」

 ただ、普及し始めているとはいえ、実際に使ったことがない人もまだ多いでしょう。

 後部座席に同乗者がいたり、背の高い荷物を積載していたりすると通常のミラーでは視界が遮られてしまうこともありますが、デジタルインナーミラーはリアカメラの映像を画面に映すことから、障害物のない後方視界を確保できることが最大のメリットです。

 さらに、カメラの性能にもよりますが、感度を調整することで夜でも昼に近い明るさで映すことが可能。

 これまでシルエットしかわからなかった夜間の後続車をはっきりと視認できることや、カメラ側で角度調整して好みのポジションで後方確認できるのもメリットだといえます。

 もうひとつ、デザインが後方視界に影響を及ぼす心配がないので、どんなスタイルのクルマでもクリアな後方視界を確保できることもメリットでしょう。

 一方でデメリットも多少あります。

 導入初期の2016年当時と比べて、最新型はカメラやディスプレイが進化して画質が大幅に向上していますが、通常のミラーで慣れているドライバーは違和感を覚えやすいということがあります。

 また、カメラ映像の弱点である「輝度差」への対応の悪さがあり、たとえばトンネル前後では一瞬見えなくなる現象が往々にしてあるようです。

 それでも画質の向上と映像処理性能の向上で、人間の眼以上に細かい部分まで確認できたり、最近では録画できるドライブレコーダーの機能をも備えたタイプが増えてきたりしています。このタイプであればふたつの機能を兼ね備えているので、追加で購入する手間が省けるのは良いところでしょう。

※ ※ ※

 純正装着はもちろん、後付けタイプもかなり人気が高いようで、最近取り付け依頼が多いと、神奈川県の整備工場に勤務するY整備士はいいます。

「トヨタ純正のデジタルインナーミラー後付けキットは性能的に申し分ないのですが、工賃を入れると6万円から8万円となかなかの値段なので、アフターパーツメーカーなどの社外品を装着する人が多いです。

 とくに、多人数乗車や荷物を積む機会が多いミニバンオーナーからの依頼が多く、毎月数台は装着依頼があります」

 ミニバンだけでなく、死角の多くなりがちなSUVやクロカンなども取り付け依頼が増えているそうです。

「社外品のデジタルインナーミラーの場合、録画機能が付いているものが人気です。後方からのあおり運転対策として、ドライブレコーダーの代わりとしても装着されるケースです」(Y整備士)

【画像】「デジタルインナーミラー」と「普通のミラー」見え方はどう違う? 違いを写真で比較する!(21枚)

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コメント

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16件のコメント

  1. 見にくい事この上ない‼️
    距離感が分かり難くく、虚像感が強く運転しにくい。
    貰っても私は絶対使用しません。

  2. 記事中で何ヵ所も「デンタルインナーミラー」と書かれています。校正はしていないのでしょうか?
    ※このコメントは削除しても構いません。

    • このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

  3. ひどい記事だ。ちゃんと校正しろ
    デジタルをデンタルと16か所も誤表記するとは、歯医者か?
    「細部まで見えすぎて過ぎて」読み返せ

    • このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

  4. カメラせいか、モニターのせいかは知らんが、ここの写真を見ているとシャアではないがゲームみたいな現実性の無いモニターで、ゲーム感覚になって無理をしてかえって事故が増えたりしたな。

  5. 老眼でもちゃんと見えるのかが問題。老眼のテスターを採用してほしい。
    鏡の場合には実際に遠くを見ているが、これは近くの「絵」を見ているのだから。

    • それを言ったらあなたにはメーターや操作パネルが見えているのか不安に思います。見えないなら運転されないほうが世の為かと。

    • 50代 男 です
      個人差あると思いますが 老眼では慣れが必要です。瞬時には焦点が合いずらいです。
      ミラーではミラーを見ている様で遠くの景色を見てる感じです。
      ちなみに 通常運転に関する視界は全く問題ありません(メーター等も見える)
      老眼にならないと解らないでしょうけど

  6. デジタルインナーミラー苦手な方の意見は大体距離感がわからないですね。
    前に進んでいる状況で後方の距離感はあまり重要ではないと思いますが。
    バックしている時のことを言ってるんでしょうか?
    後ろから車が近づいてきているのはわかるし、無理な割り込みをしなければ後方車輌ご間開けてくれると思いますが。
    ご自身の運転に手前味噌な事がないか他の人の意見を聞いてみてはと思います。

    • 62歳強度な老眼です(笑)
      録画出来るデジタルインナーミラーを2年ほど使っています。
      はじめ違和感ありますが、直ぐに慣れますね。
      老眼は全く影響ないと思います。
      後部に荷物を積むこともあり重宝しています。
      メリットとして記載ありませんでしたが、助手席側からも同じ後部映像が見えて安心です。
      耐久性心配ではありますが、2年経った時点では問題ないです。
      明るさの急激な変化に依るコントラストの調整は、やや不満がありますが、改善されて行くと思います。
      夜間の視認性の良さは、従来のミラーの比ではありませんね。
      唯一残念に思うのは、自分の髪型などを確認しようとミラーを覗いても後方しか見えません。

    • 運転が下手な奴の意見やな
      Cピラーをなんやと思うとるんか?

  7. 見づらい部分と、良い点と。
    距離感は、カメラ広角の為、後ろの車が、小さく映り、距離感が取れないですね。後方の映像を拡大出来て、同じぐらいに出来ると、良いと思いますよ。 画像の水平解像度が、低くカクカクしている。周波数を最低、60HZ 出来れば、120hz に出来れば、より見やすくなると思います。
    基本的に、カメラ映像は、カメラ性能に影響されますが、奇麗ですよね。夜でも見えます。後席も影響有りません。 まだまだ、改良できると思います。

  8. デジタルミラーの映像は単体で見れば
    それでは後ろの車の距離が分かりにくいかも知れないですが
    サイドミラーや目視を併用すればある程度距離もわかって来ますよ
    併用が大事だと思います
    OOだけを見るはダメ

  9. 見やすさ画質は鏡、範囲はカメラと言ったところ。
    カメラ、モニターの耐久性もあり長く使えるものではない。
    近所の、カーショップでは、軒並み、店頭から消えています。
    ほんとに増えているんですかね?
    さらに、今後取り付けが難しくなるのでは?
    突起物の規制で、車外取り付けのカメラの、取付位置と形状にかなりの制限があり
    目安は直径100mmボール(100均でどうぞ)を転がして角が当たるとダメ。
    車検が厳しくなっています。
    まあ、年式にもよりますが。
    用品店では知らないところも多いのでは。
    ちなみに社外シートも、以前のようにはいきませんね。

  10. 後方車がむちゃくちゃ近く見えて、車線変更のタイミングが難しい、停止時の後方車にぶっけられるイメージがあります。距離感の設定ができなく、困ってます。
    カメラの明るさを暗くしても目がチカチカします。あまりお勧めは私としてできません。

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