DIYで「バッテリー交換」サクッと取り替えるだけじゃダメ!? 手順ミスで高額出費も! 正しい交換方法とは
メモリーのバックアップを忘れると「初期化」が必要になる
OBD2に接続するメモリーバックアップ装置には複数のタイプがあります。
外部電源(別のバッテリーなどに繋ぐ)が必要なタイプと、乾電池などで稼働するタイプがありますが、DIYで交換する場合は後者のモバイル電源内蔵タイプがおすすめだといいます。
使い方は意外と簡単です。国産車の場合、たいていステアリング下のパネルを開けると、何も刺さっていないカプラーがあります。それがOBD2の端子となっており、ここにメモリーバックアップできる専用機器を装着。
スイッチをONにしてECUに電源を供給されていることを確認できれば、バッテリー本体をこれまで通りの手順で交換できます。
バッテリー本体の交換は、まず取り付け金具などを取り外し、バッテリーのマイナス端子(大抵は黒いケーブルのほう)のケーブルターミナルを先に外し、次にプラス端子(赤いほう)を外します。
そうすると古いバッテリーが取り出せるので、今度はプラス(赤)→マイナス(黒)の順にケーブルターミナルを繋ぎ、取り付け金具を元に戻せばOKです。
イグニッションをONにしてエンジンがかかればバッテリー交換ができていることになりますので、それからOBD2コネクタに接続していた装置を取り外します。
このあと、オーディオやナビの状態を確認しメモリーが残っているかも確認しておきましょう。
「ドイツ車に乗っているお客さまでOBD2を接続せずに自分でバッテリー交換した方がいらっしゃいましたが、案の定メモリーデータが喪失してクルマの調子が悪くなってしまったそうです。
結局、正規ディーラーでCPUをキャリブレーション(初期化作業)したというのですが、その費用が10万円前後もかかったようです。
余計な出費を抑えるためにも、メモリーバックアップは必ずおこなってください」(T整備士)
※ ※ ※
自分でバッテリー交換をしたとき、使い終わったバッテリーはどう処分するのが良いのでしょうか。
「クルマ用の12Vバッテリーは内容物に鉛や硫酸などが含まれているため、処理が難しい『危険物』となり、自治体によっては危険物の処理ができないこともあり、ゴミとしての回収は難しいと思ってください。
もっとも安全なのは、最寄りのガソリンスタンドや弊社のような整備工場、クルマを購入したショップ、危険物が取り扱える不用品回収業者で処分してもらう方法です」(T整備士)
引き取りに手数料がかかることもありますが、使用済みバッテリー内にある鉛はリサイクルできるので、無料や多少の手数料で引き取ってもらうことが可能です。
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