「MT車が欲しい!」は時代遅れ? 希少価値に期待!? 新車でまだ買えるマニュアルの国産FRスポーツカー 3選
すっかりレアな存在となり、今後消滅の可能性すらあるマニュアルトランスミッション(MT)車。いまこそ選びたいMT+FRのスポーツカー 3選をお届けします。
近い将来消滅の可能性も!? 希少性も高い国産MT+FRスポーツカー 3選
3ペダルのマニュアルトランスミッション(MT)車は、かつて様々なクルマに設定されていましたが、いまやスポーツカーなど趣味性の高いごく一部のモデルに残るばかりとなってしまいました。
ハイブリッドやEVなどクルマの電動化が急速に進むいま、MT車は消滅してしまう可能性もあり、今後価値が上がる可能性を指摘する声すらあります。
そんな時代だからこそあえて選びたい、MTが選べる希少な国産のFRスポーツカー 3選をご紹介します。
●軽量スポーツカーはいまだけ!? マツダ「ロードスター」
4代目となる現行マツダ「ロードスター」(ND型)の登場は2015年5月のこと。軽量・コンパクトなスポーツカーという初代の精神に立ち返り、ベースグレードは1トンを切る車両重量で話題を呼びました。
すでにデビュー7年を迎えたロングセラーモデルですが、2021年12月にも一部改良を実施し、いまも地道な改良を重ねています。
一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)調べによると、ロードスターは2022年上半期(1月から6月)までに4817台(月販平均 約803台)を販売しました。
直近の6月度では735台を販売。一部改良の効果か、同年前月比173.8%の伸びをみせています。
近年の新車で売れ筋といえば、人と荷物を多く積めるSUVや、多人数乗車可能なミニバン、燃費の良いコンパクトハイブリッドカーといった実用車が中心です。
そんななかで、趣味性の高い2人乗りオープンの小型FRスポーツカーが、月に1000台近くも売れている事実に驚かされます。
公式発表こそないものの、まだ見ぬ次期ロードスターには電動化技術が導入されるのでは、とSNSなどでは広く噂されています。
重たい駆動用バッテリーなどを積まない超軽量なロードスターは、きっといましか買えない…そう考えるロードスター購入検討層たちが、すでに動き始めているのかもしれません。
●実用性の高さも魅力! スバル「BRZ」/トヨタ「GR86」
MT+FRのスポーツカーが欲しいけれど、さすがに2人乗りオープンカーはストイックすぎる…そう考えたときに次なる選択肢として浮かぶのは、トヨタ「GR86」とスバル「BRZ」でしょう。
+2の小さなスペースですが、後席が備わる4人乗りのクーペモデルです。
乗員が乗らずとも、手荷物などをサッと置ける空間があるとないとでは、日常での使い勝手は大きく違います。
初代86とBRZが2社共同開発により誕生したのは2012年。そして2021年に2代目の新型へとフルモデルチェンジしました。
従来型で2リッターだった水平対向4気筒エンジンは新型で2.4リッターに拡大。常用する中速域を中心に加速性能が向上し、乗りやすさもアップしています。
基本的なフォルムは初代譲りですが、新型ではよりグラマラスで情感を増したスタイリングも新たな魅力となっています。
●ハイパワー車をMTで駆る歓び! トヨタ「GRスープラ」
先代モデルの販売終了から17年ぶりとなる2019年に復活を遂げたのがトヨタのスーパースポーツカー「スープラ」です。
86とBRZではスバルと手を組み話題を呼びましたが、5代目となる新型スープラは、ドイツ・BMWとの共同開発という異色のモデルとなりました。
BMWの委託により、オーストリアのマグナ・シュタイア社で製造される輸入車となっています。
プラットフォームやパワートレインなどを共用する兄弟車はBMW「Z4」ですが、内外装ともにデザインに共通性は乏しく、開発自体も各社それぞれ独自におこなっています。
パワートレインは、3リッターの直列6気筒ターボ「RZ」を筆頭に、2リッター直列4気筒ターボ(馬力違いにより2タイプ)の3機種から選択でき、全車が後輪駆動車です。
当初は8速オートマチックトランスミッション(AT)のみの設定でしたが、2022年4月28日にRZの6速MTモデル追加が発表されています。今夏には商談受付を始め、納車時期は2022年秋頃の予定です。
ほぼ同じタイミングで、日産からもMT仕様を設定するライバル車「フェアレディZ」が発売予定のため、対抗策とみられます。
ハイパワーモデルのMT車追加が待ち遠しいところです。
いくらMTの選べるFR車でも、まずはカッコ良くなければ話にならない。
なので新型86とBRZは完全に対象外。先代の方がカッコ良いっての今までもよくあったけど、新型の方が古臭く見えるとかありえない(笑)