レクサスのラグジュアリーSUV「RX」の新型モデルが2022年6月に世界初公開され、日本では秋頃に発売される予定です。

　新型RXのデザインは、レクサスを象徴するグリルデザイン「スピンドルグリル」をさらに進展させた「スピンドルボディ」を採用。グリルは、ボディと一体化したシームレスなユニットとして解釈し直し、新型RXの電動化されたパワーを視覚的に表現しています。

　また、スリムなヘッドライトユニットや、50mm拡大したフロントトラックにより、低重心で力強い外観を実現しました。

　デザインを担当した平井望美氏は、「まず表現したかったのは、低重心でどっしりとした存在感のある外観とスタンスです」とコメント。

　サイドビューはとくに重視した部分で、従来型RXよりもボンネットの前面を高く、リアウインドウの下端を低くすることで前後水平方向の姿勢を確立するとともに、ベルトラインを下げて車輪の上の面積を圧縮し、しっかりとした低重心と地に足の着いた表情を作り出しています。

　なお、全長は現行モデルとほぼ同じ4890mmですが、新型RXはボンネットを長くし、フロントピラーをより後方に移動させ、ホイールベースは6mm延長した2850mm。

　これにより、後輪にキャビンの重量が乗っているように見えるほか、彫刻したような造形のドアパネルやフレア状のリアウイング、21インチホイールの採用により、「今にも飛び出しそうな動物」のような力強さを表現しました。

　リアは、ブラックアウトしたリアピラー「フローティングルーフ」を引き続き取り入れていますが、より立体感のあるデザインに変更。10mm低くなったルーフラインと相まって、クーペのようなシルエットを実現しています。

　また、リアオーバーハングを短くし、ウイングからテールライトへ流れるように配置することで、凝縮されたダイナミックなリアビューを表現。

　リアコンビネーションランプは、車幅方向に広がるライトバーとコーナーを包み込むように一直線に配置され、ワイド感を高めました。

　新解釈の斬新なデザインのほか、新型RXは4種類の多彩なパワートレインが選べることも特徴です。

　2.4リッター直列4気筒ターボハイブリッドシステムの「RX500h」、2.5リッター直列4気筒プラグインハイブリッドの「RX450h＋」、2.5リッター直列4気筒ハイブリッドの「RX350h」、2.4リッター直列4気筒ターボエンジンの「RX350」を設定。

　なかでもターボ×ハイブリッドのRX500hは、電動化技術による新たなドライビング体験を実現するシステムで、走る楽しさを追求したパフォーマンスモデル「RX500h Fスポーツ パフォーマンス」がラインナップされます。

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　スピンドルボディという新しいデザインは、レクサスの新型バッテリーEV「RZ」にも採用されることになっています。

　これまでのスピンドルグリルがレクサスを象徴するデザインになったように、今後はスピンドルボディが多くのモデルに採用されるようになっていくのかもしれません。