渋滞解消なるか? 国道3号「博多BP」空港近くを一気に通過する高架建設へ

福岡空港近くの国道3号博多バイパスで、立体化が事業化されました。

「国道3号博多バイパス(下臼井~空港口)」が事業化

 国道3号「博多バイパス」の福岡空港近くの区間で、2022年度に渋滞対策を目的とした事業が始まりました。

渋滞が慢性化している国道3号「博多バイパス」。写真は新二又瀬川交差点付近(画像:国土交通省九州地方整備局福岡国道事務所)
渋滞が慢性化している国道3号「博多バイパス」。写真は新二又瀬川交差点付近(画像:国土交通省九州地方整備局福岡国道事務所)

 博多バイパスの福岡市東区二又瀬新町から同博多区榎田にかけての1.6km区間(下臼井~空港口)は、6車線(片側3車線)で整備されており、24時間あたり6万台近くという多くのクルマをさばいています。

 しかし途中には、下臼井、新二又瀬川、空港口など、信号のある交差点が連続して存在。そのため速度が低下し、渋滞が慢性化しているといいます。また、この区間を走るクルマの約6割が通過交通のため、それ以外の交通との分離が課題です。

 近くにある福岡空港は、旅客数が羽田・成田・関西に次いで国内4位(2018年度、約2300万人)ですが、2025年に向けて滑走路の増設事業が進んでいます。完成すると、空港アクセスルートにもなっている博多バイパスは交通量がさらに増加する見込みです。

 今年度に事業化されたプロジェクトは、この区間を立体化するというもの。2区間に高架橋を設け、信号のある7か所の交差点すべてを通過できるようにします。

 平面区間は8車線、立体化区間は高架4車線+平面4車線で整備されます。設計速度は60km/hです。これによりこの区間の所要時間は5分ほど短縮される見込みといいます。

 国土交通省九州地方整備局福岡国道事務所は、博多バイパス(下臼井~空港口)の立体化整備により「多車線道路における輻輳(ふくそう)する交通を適切に機能分担することで、渋滞緩和及び安全性の向上を図るとともに、定時性・速達性向上による物流活動や医療活動の支援が期待されます」としています。

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