マツダの新型「タフ顔SUV」は何が違う? 斬新デザイン&全車4WDの新型「CX-50」をガッツリ体感! 米で分かった魅力とは
米国市場向けにマツダが投入した新型「CX-50」。日本での販売は予定されていない新型CX-50ですが、日本のマツダ車と異なる部分とはどのようなところなのでしょうか。
アメリカ行って新型「CX-50」に乗ってみた!
マツダは、新型「CX-50」を同社の最重要市場のひとつである米国での基幹車種として開発された2021年10月に発表しています。
日本での販売は予定されていない新型CX-50ですが、日本のマツダ車と異なる部分とはどのようなところなのでしょうか。
マツダ「CX-50」は、アメリカ専用車として2022年3月から現地で販売されている新型車です。
生産はトヨタとの合弁プロジェクトとしてアラバマ州に新設された稼働したばかりの工場おこなわれます。
興味津々の筆者(工藤貴宏)は早速太平洋を渡ってアメリカへ出向き、このクルマを試乗してきました。
実車に触れて感じた、日本向けのマツダ車とは異なる“アメリカらしさ”を紹介しましょう。
まずはなんといってもそのボディサイズです。
CX-50は日本でも販売している「マツダ3」や「CX-30」と同じ“スモールアーキテクチャ”で作られたもので、プラットフォームの基本構造は共通です。しかし、実車に対面して驚きました。とにかく大きい。
全長4710mm×全幅1920mm、そしてホイールベースは2814mm。いずれも同社の主力モデルでありアメリカでもよく見かける「CX-5」より一回り大きいのです。
実は、このボディサイズがCX-50のポイント。CX-5はアメリカで大人気(2021年にアメリカで販売されたマツダ車のうち2台に1台がCX-5)となっている車種ですが、トヨタ「RAV4」やホンダ「CR-V」などベストセラーとなっているライバルに比べると車体がやや小さいのです。
そこでCX-50はライバルと同等、もしくはそれ以上の車体サイズにしてきたというわけ。
マツダの「CX-3」に対する「CX-30」のような関係といえばわかりやすいかもしれません。
それにしても、全幅1920mmは日本の感覚では相当ワイドです(ライバルよりも幅広)。
しかし、それがカッコいい。SUVなのに平べったくて、スタイリングにかなりの安定感があります。
そんなスタイリングは、単にワイドなだけでなく大きく張り出したフェンダーによって凄みが誇張されているといっていいでしょう。
日本のマツダSUVが掲げる「美しさ」とはベクトルが異なるワイルドなテイストは、現地のSUVユーザーに好まれるに違いありません。
また、ターボエンジンの設定も日本仕様のCX-30などとの大きな違い(現地ではCX-30にもターボエンジンの設定がある)。
そもそも搭載するエンジンはターボ付きでなくても排気量2.5リッターと日本向けの“スモールアーキテクチャ”よりも大きいサイズ。
アメリカではフリーウェイへ合流する際の「ググッ」という力強さが求められ、低回転トルクの豊かな特性が好まれます。
大排気量V6やV8がもてはやされるのはそんな環境があるからですが、試乗した2.5リッターターボ(日本でCX-8などに設定されているのと同じエンジン)も低回転トルクの太さが自慢。まるで大排気量V6のようなフィーリングでした。
いっぽう高回転の楽しさや刺激、盛り上がりなどはないので“回す歓び”はないのですが、スポーティとは違うそんな特性もアメリカらしいです。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。