マツダの新型「タフ顔SUV」は何が違う? 斬新デザイン&全車4WDの新型「CX-50」をガッツリ体感! 米で分かった魅力とは
内装もザアメリカン仕様の「CX-50」
動的性能の話をすると、サスペンションの味付けは日本のマツダ車に比べるとちょっとおおらかな印象でした。
その大きな理由となっているのがオールシーズンタイヤを履くことで、サスペンションやパワーステアリングの設定はそれに最適化されたもの。
日本で売っているマツダ車でいえば、同様にオールシーズンタイヤを履きそれにあわせたチューニングを施したCX-5の「フィールドジャーニー」に似た乗り味です。
さて、アメリカ仕様を感じさせる大きなポイントはそんなところですが、インテリアや装備類もアメリカらしさを感じるポイントがあります。
まずはメーターが“km”ではなくマイル表記だったりエアコンの温度表示が摂氏ではなく華氏となっていること。
これは現地の基準にあわせたものです(ただしどちらも液晶表示ということもありkmや摂氏にも設定で切り替えできる)。
加えて、サンバイザーにエクステンションがついて面積を拡大できるのも北米仕様では多く見られる日本仕様との違いです。
ルームミラーに自宅の電動ガレージを遠隔操作で開閉するボタンがついていたり、キーに「パニックボタン」と呼ばれるライトを点滅させつつアラームを鳴らし異常を伝えるボタン(犯罪に巻き込まれた際などに使う)が備わるのも日本向けにはない現地仕様らしい違いでした。
オーディオには衛星ラジオが組み込まれるのも、国土の広いアメリカらしいおもてなしと感じました。
日本車だけど、日本向けとはいろいろ違って面白い。そんなCX-50は、アメリカ発祥のお寿司であるカリフォルニアロールのような感覚といっていいでしょう。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
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