テンロクターボで“ホット”な走りが楽しめる!? トヨタ新型「GRカローラ」登場で「ホットハッチ」が話題沸騰!
インパクトが強かった「国産ホットハッチ」
日本が誇る国産ホットハッチにはどのようなモデルがあるのでしょうか。ちょっと古めのモデルから最新モデルまで、インパクトが強かったホットハッチを紹介します。
●日産「マーチ スーパーターボ」
1982年に登場したコンパクトハッチの日産「マーチ」はいわゆるリッターカーで、軽自動車をラインナップしていなかった当時の日産のエントリーモデルでした。
基本デザインを担当したのはジウジアーロ。飽きのこないシンプルなスタイリングもあって、ほとんど形を変えることなく10年間も販売された長寿モデルです。
そして1989年に登場した「スーパーターボ」は、モータースポーツ向けの競技車両として登場した「R」を市販化したもの。フォグランプが埋め込まれたフロントグリルやパワーバルジが目立つボンネットなど、一見して特別なクルマであることがわかります。
最大の特徴はターボとスーパーチャージャーというふたつの過給機を備える930ccのエンジンでしょう。
現代の基準では最高出力110馬力は少々非力に思えますが、車重が770kgと軽量だったため、走りは痛快。ジャジャ馬的な側面もありましたが、多くのクルマ好きを惹きつけるホットハッチでした。
●ホンダ「シビックタイプR」
初代モデルに「RS」グレードがラインナップされて以来、モデルチェンジしても常にスポーティなグレードを設定してきたホンダ「シビック」。
1995年に発売された6代目モデルにもVTECエンジンを搭載する「SiR」グレードが用意されていましたが、1997年には運動性能をさらに進化させた「タイプR」が登場しました。
「NSX」「インテグラ」に続く「タイプR」シリーズの第3弾で、軽量化されたボディに185馬力の1.6リッターVTECエンジンを搭載。
レカロシートやMOMOのステアリング、チタン製シフトノブなど、スポーツカー好きに響くアイテムが装備されていました。
この6代目シビック以降、モデルチェンジにあわせタイプRも進化。代を重ねるごとに過激になり、2017年に登場した10代目シビックのタイプRは、ニュルブルクリンク北コースでFFの市販車世界最速(当時)のタイムを記録しています。
なお、2022年夏に11代目シビックを高性能化した新型シビックタイプRが登場する予定です。
●トヨタ「GRヤリス」
名称からもわかるように、「GRヤリス」はトヨタのコンパクトハッチ「ヤリス」がベースのスポーツモデルですが、中身はほとんど別物。
ヤリスは「GA-B」と呼ばれる小型車向けプラットフォームを採用していますが、GRヤリスは「GA-B」とひとクラス上の「GA-C」を合体させた複合プラットフォームを採用しています。
これもWRC参戦のベース車両となるべく開発されたクルマということで、ハイパワーや強い路面からの入力に耐えるために強靭な専用プラットフォームが必要とされたためです。
GRヤリスは4グレードをラインナップ。1.6リッターターボ×6速MT×4WDの「RZ」、「RZハイパフォーマンス」、「RC」のほか、通常のヤリスと同じ1.5リッターNAエンジンを搭載し、ダイレクトシフトCVT×FFの「RS」があります。
最高出力272馬力のターボモデルはリアルスポーツカー、1.5リッターモデルは120馬力と手頃なパワーですが、タフなシャシのおかげで軽快に走ることができます。
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時代によりクルマに求められるものは変わり、ホットハッチもまた時代にあわせて移り変わってきた歴史があります。
近年は、日産「ノート オーラ NISMO」やホンダ「フィット e:HEV モデューロX」など、ハイブリッド車にのスポーティグレードが設定されるなど、ホットハッチもエコにシフトしています。
ルノーは2024年に「5」をEVで復活させると発表しており、新しいホットハッチの登場にワクワクさせられます。
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