「どうせ降るのに…」梅雨でもこまめに洗車する必要ある? 雨の時期こそ車をキレイに保つべき理由

洗車をサボると後々苦労することに…

 クルマに付着したさまざまな汚れは雨が降ると落ちると思われがちですが、意外にも洗い流されません。そればかりか、雨で汚れが固着して、さらに落としづらくなってしまうのです。

こまめな洗車で日頃から汚れを取り除くことが大切
こまめな洗車で日頃から汚れを取り除くことが大切

 近年発表された、環境省の「越境大気汚染・酸性雨モニタリング計画」によると、現在日本では雨の酸性化が進行していいます。

 酸性雨がクルマのボディに付着した汚れやホコリに当たると酸化が進み、クリア層が薄くなり塗装面にダメージを与えることから、こまめな洗車で日頃から汚れを取り除くことが大切です。

 また、酸化が進んでしまったボディは、私たちが普段おこなっているような洗車では対処できません。

 専門業者による機械研磨などで塗装面を削って再塗装する必要も生じることから、そうした事態を防ぐためにも定期的な洗車が必要なのです。

 なお、水道水には塩素やミネラルが多く含まれており、これが乾くとウォータースポットと呼ばれるシミになってしまうのですぐに拭き取るべきですが、雨にはそういった物質はあまり多く含まれていません。

 洗車したあとにすぐに雨が降ると、せっかく拭き上げた苦労が水の泡になってしまうことも梅雨の洗車が面倒に感じる要因のひとつといえますが、ボディがきれいな状態であれば雨は拭き取らなくても構いません。

 ただし、フロントガラスなど運転するときの視界にかかわる部分は拭き取りが必要です。

※ ※ ※

 梅雨でも晴れているときにこまめに洗車することで、ボディの酸化を防ぐことができますし、さらにボディコーティングを施すことでキレイな状態を保つこともできます。

 コーティングには、水玉状に水をはじく「撥水」と、薄い水膜を表面に形成させる「親水」があります。

 とくに梅雨は急に晴れると外気が上昇するので、水をはじく撥水コーティングよりも水膜で表面を覆う親水コーティングがおすすめです。

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