ホンダが超高級ミニバン 新型「オデッセイエリート」投入!? 贅沢4人乗り仕様の中国発売は間近か?

中国市場で、ホンダ「オデッセイ」の高級仕様「エリートエディション」が投入される見込みであることが分かりました。どのような仕様で登場するのでしょうか。

ホンダ「オデッセイ」の最上級4人乗りモデル、中国で登場へ

 1994年にデビューし、日本におけるミニバン人気の礎を築いたホンダのミニバン「オデッセイ」。

 日本では2022年1月にその約28年の歴史に幕を下ろしましたが、中国や北米などの市場では引き続き根強い人気を誇ります。とくに、ミニバン熱が加熱の一途をたどる中国市場では、新たに最上級モデルの4人乗り版オデッセイが8月にも登場を控えていることがわかりました。

広汽ホンダが中国で展開する「オデッセイ」(画像は「エリート」ではない通常仕様)
広汽ホンダが中国で展開する「オデッセイ」(画像は「エリート」ではない通常仕様)

 この情報が判明したのは、中華人民共和国工業情報化部(通称、工信部)のサイトです。

 工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。

 そのため、工信部が掲載する情報を元にこれからどのようなクルマが発表されるのかが事前に分かるシステムとなっています。

 前述した4人乗り版オデッセイは去年、この工信部のサイトで存在が明らかになっていたモデルです。

※ ※ ※

 オデッセイは1994年、バブル経済が崩壊したのちに消費者の志向が徐々に「ファミリー」志向へと変化した日本市場において発売されました。

 初代オデッセイは1999年に2代目へバトンタッチするまでの約5年間で43万3028台を販売するベストセラーとなり、その人気は確かなものでした。また、オデッセイは日本市場のみならず、北米や欧州などにも投入されました。

 しかしながら初代オデッセイは北米では小さすぎるとの声を受け、北米における2代目オデッセイは全長5105mm×全幅1935mm×全高1740mmの専用ボディを採用したモデルへとバトンタッチ。

 カナダで製造されたこのモデルは日本にも正規輸入され、「ラグレイト」という名前で販売されました。その後、オデッセイは北米市場向けモデルと、それ以外の市場へ向けたモデルの2種類に分かれることとなりました。

 一方で、中国向けモデルは日本と同じボディです。1998年にホンダと広州汽車の合弁会社「広汽ホンダ」が設立され、それ以降中国国内におけるホンダ車の製造・販売がおこなわれるようになります。

 中国市場におけるオデッセイの歴史は2002年4月に投入された2代目オデッセイからスタートし、それ以来、3代目、4代目、そして現行の5代目と続いています。

 また、中国ではオデッセイの姉妹車として「エリシオン」も販売されています。

 日本におけるエリシオンは当時ステーションワゴン寄りのスタイリングとなっていた3代目や4代目オデッセイよりも一回り大きいミニバンとして登場し、「ラグレイト」の実質的な後継モデルとして2004年に登場しました。

 その後、オデッセイは2013年11月に発売された5代目で大型ミニバンとして復活し、エリシオンはそれに統合される形で生産・販売を終了しました。おそらく、エリシオンの名前を聞くとこのモデルを思い浮かべる人がほとんどでしょう。

 なお中国ではエリシオンの名前は現在も生き続けています。中国のエリシオンは、ホンダのもう一方の合弁会社「東風ホンダ」(東風汽車との合弁)が製造・販売をおこなうオデッセイの姉妹車として2016年1月に発売されました。

 両モデルの間に大きな差異は無く、エクステリアやインテリアのデザインが少し違っている程度で、エリシオンがより高級車カラーを、オデッセイがファミリーユースを意識した仕様となっています。

 ホンダやトヨタなど中国に複数の合弁会社を持っている自動車メーカーは、それぞれの会社で別のデザインと車名を与え、同じクルマを姉妹車の関係でリリースすることが一般的です。

 エリシオンとオデッセイ以外にも、中国市場におけるホンダ車では東風ホンダと広汽ホンダの順で「エンヴィクス/クライダー」「シビック/インテグラ」「XR-V/ヴェゼル」「UR-V/アヴァンシア」「ライフ/フィット」「CR-V/ブリーズ」などがあります。

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1件のコメント

  1. いいですね。日本でも販売されると第一候補になるような気がします。
    私は初版のオデッセイに乗っていました。今は、旧ハリアーですが、レクサスのスピンドルグリルがどうも気に入りません。

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