軽ターボ車ユーザーにありがち? 頻繁なオイル交換が必要でもメンテナンスを渋る理由とは
「販売店でオイル交換したくない」一体なぜ?
軽ターボ車のユーザーが、オイル交換を怠りがちな理由はほかにもあるようです。
「最近は、定期点検やオイル交換費用なども含まれた残価設定プランなどで購入されたお客さまも多数いらっしゃいますが、たとえば、ちょっとぶつけて傷をつけてしまった状態を販売店に知られたくない、だからオイル交換にも行かなくなる、という悪循環になってしまう人もいます。
とくに残価設定プランの場合は数年で乗り換えてしまうため、定期的なメンテナンスを放置する人も多いのです」(H整備士)

せっかくのアフターフォローが含まれた購入方法でも、外装の傷が理由でオイル交換をためらう人もいるということです。
これはターボ車に限りませんが、エンジンを稼働するうえで、オイルが徐々に燃えて量が減ってしまうこともあります。
エンジンオイルが減少すると、普通はメーター周辺にあるエンジンオイルランプが点灯して異常を知らせてくれるのですが、そのまま放置していると異音が発生し、最後には焼きつきなどを起こしてエンジンブローしてしまいます。
オイルランプが点灯した場合は、放置せずに早めにディーラーや販売店、整備工場などに持ち込んで適切な処置を受けましょう。
「日常の足として短距離の走行を繰り返す機会が多い軽自動車だからこそ、ターボエンジンのオイル交換はこまめにしてください。
たいていの軽ターボなら交換するオイル量は3リッター以下ですので、費用もそれほどかかりません。安心料だと思って半年以内に一回はオイルを交換するように心がけていただきたいです」(H整備士)
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オイル交換で気を付ける点はほかにもあるとH整備士はいいます。
「エンジン下部にあるドレインプラグ(オイルを抜き出すための穴とボルト)に使用するパッキンは毎回交換すべきなのですが、交換されていないケースがよくあります。
細かいパーツなのですが、この部品がオイル漏れを防いでくれるので、オイル交換のたびに新品に取り替えてほしいです」
軽自動車のなかでもとくに車重が重いスーパーハイトワゴンでも、ターボエンジンならグイグイ走ってくれますし、かつてのターボエンジンと比べても燃費がかなり改善されています。
ただし、余裕あるパワーの代償として早めのオイル交換は必要です。いつまでも気持ちの良い加速を得るためにも、定期的にオイルを交換しましょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。
























