月々いくらで買える? 日産新型「フェアレディZ」524万円仕様は手が届く? 残価率は「3年44%」
日本仕様の価格が発表され、いよいよ発売間近となっている日産の新型「フェアレディZ」。ベースグレードでも524万1500円と国産車としてはかなり高額ですが、日産の販売店によるとほかの車種同様に残価設定ローンが利用可能なようです。
新型フェアレディZ、残価設定ローンなら月々いくら?
2022年4月28日、日産新型「フェアレディZ」の全グレードの価格が明らかになりました。
ベースグレードでも524万1500円と国産車としてはかなり高額ですが、日産の販売店によるとほかの車種同様に残価設定ローンが利用可能なようです。
残価設定ローンなら月々いくらで手に入るのでしょうか。
2020年9月にプロトタイプが発表されてから数えると、約1年半の月日が経過していますが、価格が発表されたことで、日産の販売店へも問い合わせの声が多く届いているようです。
新型フェアレディZの価格は、ベースグレードが524万1500円、最上級グレードの「Proto Spec」では696万6300円と国産車としてはかなり高額です。
そのため、興味はあっても、実際に購入できる層は限られてくると思われますが、日産の販売店によると、新型フェアレディZもほかの車種同様に残価設定ローンの利用できるようです。
残価設定ローンとは、契約期間(3年から5年が一般的)後の買取額を販売店(メーカー)が保証することで、ユーザーは車両価格からその買取保証額を差し引いた金額(と金利)を契約期間中に支払うという仕組みのものです。
契約期間後の返却を前提としているため、走行距離や車両の状態に制限があったり、金利は車両価格全体に掛かるうえに、通常のローンに比べて金利が高い傾向があるなどのデメリットもありますが、月々の支払額を抑えることができることから、近年では残価設定ローンを利用するユーザーも増えているといいます。
買取保証額を車両価格で割った数字は残価率と呼ばれ、リセールバリューの高さを表す指標としても活用されますが、一般的な国産車であれば、3年で50%程度、5年で35%程度が平均的レベルとなっているようです。
つまり、残価率がこれ以上であれば「リセールバリューの高いクルマ」となり、これより低ければ、その反対ということになります。
日産の販売店によると、新型フェアレディZの残価率は、3年で44%、5年で36%に設定されているようです。
この数字は、月間の走行距離を1000kmとした「1000kmコース」を選択した場合のもので、契約終了時点での走行距離が3万6000kmもしくは6万km以内である必要があります。
また、「1500kmコース」、つまり契約終了時点での走行距離を5万4000kmもしくは9万km以内とした場合の残価率は、3年で41%、5年で30%となっています。
残価設定ローンを利用した際の金利は4.9%と、通常のローンに比べるとやや割高となっているようです。
では、残価設定ローンを利用すると、月々いくらで新型フェアレディZに乗ることができるのでしょうか。
「1000kmコース」かつ金利4.9%、頭金やボーナス追加支払いはなしという前提で計算すると、車両価格が524万1500円のベースグレードでは、3年契約で約9万9000円、5年契約で約7万2000円が、月々の支払額となります。
同じ条件で、車両価格が696万6300円の最上級グレードの計算結果を見ると、3年契約で約13万8000円、5年契約で約10万2000円が、月々の支払額となります。
実際にはこの金額に加えて、オプション費用や各種税金・保険料、販売諸経費などが必要となります。
また、駐車場代や任意保険料、ガソリン代などの維持費を加えるとさらに月々数万円の出費を見込まなければなりません。
このように考えると、新型フェアレディZを手に入れるためのハードルは決して低くはありません。
にもかからわず、すでに販売店には問い合わせの声も少なくないようです。
ただ、納期については先を見通せない部分も多く、「少なくとも半年は見込んでおいてほしい」(日産販売店関係者)といいます。
実際に街で新型フェアレディZを見かけるようになるまでもう少し時間が掛かりそうです。
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スポーツカーの残価率は、SUVやミニバンに比べて低く設定されることが一般的です。
また、電動化が急速に進む昨今では、5年後にガソリン車のスポーツカーにどれほど需要があるか不透明な部分も少なくありません。
新型フェアレディZの残価率は決して高くはありませんが、そうした事情を考えると、十分健闘しているといえるでしょう。
3年残価44%って低いように感じるけれど、そんなものなのかな。それともディーラーで残価高くすると儲からないのか。もっとも3年目にディーラー以外で査定すればもっと高い数字だろうけど