東北・常磐の中間で進む「東埼玉道路」計画とは? 外環道から越谷レイクタウンを通りどこへ向かう?
外環道から北へ向かう「東埼玉道路」の計画が進んでいます。現在は一般部の一部が開通しているにとどまりますが、一般部・専用部ともどこへ向かうのでしょうか。
外環道と国道16号を南北に連結
東北道と常磐道の間で、「東埼玉道路」という高規格道路の建設が進んでいます。
外環道と国道16号を南北につなぐ幹線道路ですが、どのような計画なのでしょうか。
東埼玉道路は、埼玉県八潮市の外環道を起点とし、春日部市の国道16号までを南北に結ぶ長さ17.6kmの国道4号のバイパスです。
4車線の自動車専用部(地域高規格道路)と2車線の一般部で計画されており、すでに一般部の5.7kmは開通済みです。
この5.7kmは国道298号(外環道)から吉川市川藤までの区間であり、途中は超巨大ショッピングモールを擁するニュータウン「越谷レイクタウン」を貫いています。
計画では、現在の終端である吉川市川藤から中川に沿ってさらに北へ進み、春日部市水角で国道4号(新4号)に合流。専用部はさらに3.2kmほど北進し、国道16号と交差する庄和ICへと至ります。
一般部は設計速度40km/h、幅員50mで設計。専用部は一般部の上下線の間に高架で配置され、設計速度80km/hで造られます。中川に並行する区間は、専用部が盛土の上を通り、一般部がその一段下を上下線でそろった通常の道路形態で走ります。
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事業の進み具合はどうなっているのでしょうか。
一般部は、吉川市川藤から新4号合流部までの8.7kmが着手されています。
2022年度は20億9500万円の予算を確保し、調査設計や用地取得、さらに一部箇所で橋の工事などを推進。
事業が順調に進めば、このうち吉川市川藤から松伏町田島までの約3.8km区間が、2025年に開通する見込みです。
専用部もすでに計画が動いており、2020年度に、外環道から松伏町田島までの9.5km区間で、国土交通省関東地方整備局とNEXCO東日本の共同事業としてスタート。
2022年度は予算として19億4900万円が計上され、八潮市・草加市内で工事に着手するとともに、松伏町で用地買収が始まります。また、調査設計や環境整備工事も並行して推進されます。
4月28日には、専用部の事業で初めて、外環道との接続部分である草加八潮JCT(仮称)付近の工事の入札が公示されています。
国土交通省関東地方整備局によると、専用部の整備により東埼玉テクノポリス(吉川市・松伏町)から外環道・高谷JCTまでの所要時間が、現在の約55分からおよそ半分の30分に短縮されるといいます。
ちなみに草加八潮JCTには、外環八潮PA(仮称)やスマートICの併設も計画されています。PAは2026年度の完成を目指して事業が進行中です。
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