なぜトヨタ新型「GRカローラ」は電動化時代に登場? 環境規制厳しくなるも「純ガソリンのスポーツカー」を実現できる訳

自動車文化には「華」が必要

 ふたつ目は豊田章男さんの強い希望だと考えます。

「スープラ」を発売する際、「全米の移動・輸送手段だった1500万頭の馬は20年ですべてクルマに置き換わった。残ったのは乗馬や競走馬といった文化です」とコメント。

トヨタ新型「GRカローラ」
トヨタ新型「GRカローラ」

 当時、自動運転が盛んに取り上げられており、運転を楽しむような時代は終わるみたいな意見も出ていました。それに対するアンチテーゼだと思うけれど、もう少し広範に考えて良いでしょう。

 やはり自動車文化には「華」が必要。スポーツカーを持っていない自動車メーカーに魅力などありません。

 トヨタ以外のメーカーを見ると、電気自動車のスポーツカーに切り換えようとしているものの、やはり直近の10年や15年は純エンジン車に対するニーズだって大きいと思います。

 クルマ好きにとっての「馬」を、トヨタがキッチリ作っていきましょうということなのかもしれません。

トヨタ・カローラスポーツ のカタログ情報を見る

【画像】戦闘機みたいなカローラ出た! ワイドフェンダーがイカすトヨタ新型「GRカローラ」(32枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー