ついに斬新デザイン新型「サイバートラック」生産開始か マスク氏が新型車3台に言及! 今後テスラはどうなる?
2022年4月7日(現地時間)、テスラのイーロン・マスクCEOは、同社初のピックアップトラックである「サイバートラック」など新型車3台を2023年中にも生産開始する見通しであることを明らかにしました。
2019年の発表から3年あまり、ついに生産開始へ
テスラのイーロン・マスクCEOは、現地時間4月7日に米テキサス州・オースティンで開催された新工場開設イベント「サイバーロデオ」に参加。
ここで、同社初のピックアップトラックである「サイバートラック」の生産を、2023年にも開始する見通しであることを明らかにしました。
2019年11月に発表されたサイバートラックは、当初2021年後半の生産開始が予定されていました。
しかし、サプライヤーからの部品調達が遅延していた影響などから、生産開始が後ろ倒しとなっていました。
テスラの主力モデルである「モデルS」や「モデルX」、そして「モデル3」は、丸みを帯びた流麗なボディラインが特徴でしたが、サイバートラックではほとんどすべてのエクステリアデザインを直線で構成。
その結果、まるでSF映画「ブレードランナー」から飛び出してきたかのような「サイバー感」のあるデザインとなっています。
こうした直線基調のデザインとなった背景には、サイバートラックのボディが「ウルトラハード 30X コールドロール ステンレススチール」というステンレス合金を採用しているという事情があります。
このステンレス合金は、テスラ同様にマスク氏がCEOを務めているスペースX社のロケットにも採用されているほどの強固なものです。
サイバートラックでは、このステンレス合金製ボディ自体を骨格とする「エクソスケルトン(=外骨格)」構造を持っていることが特徴です。
そのため、非常に強固かつ耐久性に優れているサイバートラックのボディですが、その一方で加工が難しいというデメリットもあります。
そのため、サイバートラックでは加工しやすい直線基調のボディとなったわけです。
また、ガラス部分にも超強力ガラスとポリマーレイヤー複合材による「テスラ アーマーガラス」という超高耐久のものが使用されています。
これらを組み合わせたことで、サイバートラックは非常に頑強なボディとなっています。
それをアピールするために、2019年の発表会では大きなハンマーでボディを叩いたり、鉄球をガラス部分に投げつけたりするというデモンストレーションがおこなわれました(ちなみに、鉄球がぶつかったガラス部分は、ヒビが入ってしまい、マスク氏が驚くという一場面もありました)。
そんなサイバートラックには、後輪駆動の「シングルモーター」と四輪駆動の「デュアルモーター」と「トライモーター」という3つのグレードがあることが明らかにされています。
EPA基準による一充電航続距離は、「シングルモーター」が約402km、「デュアルモーター」が約483km、そして「トライモーター」が約805kmとなっています。
また、テスラではサイバートラックを「トラックよりも実用的でスポーツカーよりも優れたパフォーマンス」と称している通り、サイバートラックは0-96km/h加速が2.9秒以下(「トライモーター」)という、スポーツカーをしのぐ加速性能を誇ります。
もちろん、1500kgを超える最大積載量や6350kgもの最大牽引能力を持つなど、ピックアップトラックとしての実用性もじゅうぶんなものを備えています。
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