VWのプラグインハイブリッド「パサートGTE」が激進化! 新型になって向上した実用性とは

半導体不足の影響で、2022年に日本導入は50台のみ

 走行モード「GTEモード」を選択するとエレクトリックブーストが発動し、モーターとエンジンの両方のパワーがドッキングして、より鋭く力強い加速フィールを味わうことができます。

 この瞬発力ある走りはなかなか快感です。

VW「パサートGTEヴァリアント」の走り
VW「パサートGTEヴァリアント」の走り

 デュアルクラッチトランスミッションのDSGの強みで、走りにはダイレクト感もあります。

 ともすると飛び出し感を覚えるほどですが、DSGの乗り味に慣れ親しんできたVWユーザーにとっては、むしろこれぐらいでないと物足りなく感じられるのではないかと思います。

 上級グレード「アドバンス」には、アダプティブシャシーコントロール「DCC」や、電子制御ディファレンシャルロック「XDS」といった装備が標準で搭載されます。

 DCCは、路面をしなやかに捉えながらもバネ上の揺れを抑えてくれるので、車内は常に快適に保たれます。スポーツモードを選択すると、その延長上でダンパーの設定が変わり、快適さを損なうことなくハンドリングの俊敏性が高まります。

 XDSは内輪のグリップ不足を検知すると、適宜ブレーキをかけて空転を抑えトラクションを回復させてくれるので、車速域や路面状況を問わずパサートらしい正確なハンドリングに一役買っています。

 最小回転半径が5.4mと、この車格のFF車としては小回りが利くのも特徴です。

 もちろん、部分的な自動運転を実現した先進運転支援装備や、最先端を行くインフォテイメントシステムついても、最新のVW車らしく非常に充実しているのも強みです。

 WLTCモード燃費の公表値は、15.9km/L(市街地11.7km/L、郊外16.8km/L、高速18.1km/L)と驚くほどではないものの、取材時に房総半島をぐるっと回ってみた感触では、実燃費はなかなか良好な印象を受けたこともお伝えしておきましょう。

 価格は634万5000円から683万8000円で、もちろん補助金も得られます。

 ただし、半導体不足等の影響で、2022年の供給量は約50台にとどまり、以降の受注分は来年以降の出荷となる見込みとのこと。この実直的で利便性に優れ先進的なニューモデルに興味のある人は、少々急いだほうがよさそうです。

VW「パサートGTEヴァリアント」の充電リッド
VW「パサートGTEヴァリアント」の充電リッド

Volkswagen Passat GTE Variant ADVANCE
フォルクスワーゲン パサートGTEヴァリアント アドバンス
・車両価格(消費税込):683万8000円
・全長:4785mm
・全幅:1830mm
・全高:1510mm
・ホイールベース:2790mm
・エンジン形式:直列4気筒ターボ
・排気量:1394cc
・駆動方式:FF
・変速機:6速DSG(DCT)
・エンジン最高出力:156ps/5000−6000rpm
・エンジン最大トルク:250Nm/1550−3500rpm
・モーター最高出力:116ps
・モーター最大トルク:330Nm
・車両重量:1770kg
・WLTCモードハイブリッド燃費:15.9km/L
・充電電力使用時走行距離:57km
・タイヤサイズ:235/45R18

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