美しすぎる高級4ドアクーペ! メルセデス・ベンツ新型「CLS」はどう進化した?
「4ドアクーペ」というジャンルを築き上げたのがメルセデス・ベンツ「CLS」です。2018年に日本上陸した3代目CLSは、2021年9月にマイナーチェンジをおこなって進化しています。そんな改良新型CLSのディーゼルモデルに乗りました。
よりアグレッシブかつ先進的なデザインに変更
2004年秋に欧州でワールドプレミアされたメルセデス・ベンツ初代「CLS」は、その斬新なスタイリングが世界に衝撃を与え、翌年2月に上陸した日本でも大いに話題となり、想定を超える販売を達成しました。
ほどなく多くメーカーがあとを追って続々と同種のニューモデルが送り出され、4ドアクーペというカテゴリーが確立されました。
それから時間が経過し、セダンの市場規模は大幅に縮小しましたが、4ドアクーペはむしろ世界的に活気づいているように思えるほどで、その先駆者であるCLSも独自の存在感を発揮しつづけています。
現行の3代目CLSが日本で発売されたのは2018年6月のこと。
とにかくスタイリッシュであることこの上なく、キャラクターラインやエッジをできるだけ廃し、シンプルでありながらボディの曲面で陰影による豊かな表情を表現し、メルセデス・ベンツデザインの基本思想「Sensual Purity(=官能的純粋)」をもっとも体現したクルマだと思っています。ひと目見たそのときから、個人的にも大好きな1台でありつづけています。
その3代目CLSが、2021年9月にマイナーチェンジしました。そのポイントを整理すると、デザインと装備のアップデートおよび選択肢の拡大が挙げられます。
デザインについては、特徴のひとつである前傾したフロントエンドを中心に刷新されています。
写真の「CLS 220dスポーツ」では、下部を広くした台形型にマットクローム仕上げの小さなスリーポインテッドスターを無数に散りばめた、シングルルーバータイプの「スターパターングリル」が採用されました。
よりアグレッシブかつ先進的なデザインに変更となったフロントバンパーと相まって、印象的なルックスを呈しています。
ゆるやかにアーチを描く高いウエストラインとなだらかな流線形のルーフライン、スリークなサイドウインドウによる流麗でダイナミックながら、エレガントかつスポーティなクーペスタイルはこれまでどおり。それでいて同等クラスのセダンと大差ない室内の居住空間や荷室の広さが確保されているのもCLSならではこのことです。
かつてのCLSは、思い切ったデザインにチャレンジした半面、斜め前方や側方の視界があまりよくなかったり、ドアミラーのサイズが小さくて、後方の視認性に難があったり、車内の居住空間が狭かったりと、いくつか気になるところが見受けられたのも事実ですが、3代目を迎えて、そのあたりもずいぶん解消されています。
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