車のフロアマットやカーペットは傷みやすい? 軽・小型車はとくに注意!? 手軽にできる対策とは
洗車などをしてクルマをキレイな状態に保っていても、放置されがちなのがフロアマットやフロアカーペットです。実はフロアマットがずれて、カーペットが破損することが意外に多いようですが、どのように取り扱ったら良いのでしょうか。
マットだけではなく、その下のカーペットも破損しやすい!?
クルマのボディの傷やシートの汚れには気を遣っていても、放置されがちなのがフロアマットとその下のフロアカーペットです。
実はフロアマットやカーペットは破損することが多いといいますが、あまり目につかない部分だけに気付かないこともあるでしょう。
フロアマットやカーペットはなぜ破損しやすいのでしょうか。日頃のケアや破れてしまった場合の対処法などを、内装リペア専門店のスタッフM氏に聞いてみました。
クルマに乗るたびにフロアマットのほぼ同じ場所に靴底が当たり、場合によっては踏ん張ったりすることによって生地が破損するのは理解できますが、その下のフロアカーペットも傷みやすいとは意外です。
「フロアマットの下のフロアカーペットは、積み重ねた繊維を絡み合わせた『ニードルカーペット』のような材質でできており、ある程度の強度は確保しているのですが、静粛性を確保しつつ軽量化も考慮しているためかなり圧縮されています。
また、フロアカーペットはボディのフロア部分全体を覆うように成形されているのですが、サイドステップの辺りやセンタートンネル付近はフロアマットでカバーできないためカーペットが露出しています。
そのため、運転席下のペダル類の脇辺りに靴が当たりやすく、擦れたり破れたりすることが多いです」
確かに、フロアマットは通常足を置く場所を中心に敷かれていますが、よく見ると側面などカーペットだけの部分が多いことがわかります。
そういったカーペット部には出っ張りや角があり、この辺りを擦ってしまうと破損しやすそうです。
では、カーペットが傷みやすい車種などはあるのでしょうか。
「これまでリペアや交換の依頼をいただいたケースでは、コンパクトカーや軽自動車の運転席周辺は破損しやすい傾向があります。
これらのモデルは、左足を置くフットレストなどが設置されていないことが多く、左足がカーペットを擦ってしまいやすいという可能性はあります」(内装リペア専門店のスタッフM氏)
現在日本で走っているクルマの9割以上がATであり、ほとんどのクルマは2ペダルです。
MT車には左足で操作するクラッチがありますが、ATはほとんどの人が右足でアクセルとブレーキを操作し、左足は使っていません。
そして左足がフリーになっている状態だと、コーナリングやブレーキングで体を支えようとカーペットに当たってしまうことが考えられます。
また、フロアマット下も意外に擦れてしまう部分で、クルマから降りるときにマットを強く踏むことでずれてしまうということも破損の原因のひとつでしょう。
「クルマから降りるときフロアマットを強く踏んでしまうのは仕方ないこともありますが、運転席下のセンタートンネル付近のカーペット部分は注意すれば触れないで済みます。
また、ATの普及によって多くの人が正しいシートポジションよりかなり後ろになっていることが多いのも、フロアマットやカーペットが破損しやすい原因のひとつである可能性もあるのではないかと思います。
正しいシートポジションと着座姿勢であれば体はシートに固定され、通常の走行ではそこまで足を突っ張ることはないはずなのですが……」(内装リペア専門店のスタッフM氏)
確かに、ATだと少しシートを倒した楽なポジションにしがちです。
そうなるとコーナリングやブレーキングで体が前のめりや左右に動きやすくなり、それを抑えるためについ足が出てしまい、そのときに靴がカーペット部分を擦ってしまうことが考えられます。
正しい着座姿勢はフロアマットやカーペットにも優しいということなのかもしれません。
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