これが本命!? メルセデス新型「Cクラス」に第3のボディ「オールテレイン」登場! SUVにない魅力とは?

まるでエアサスのような上質な乗り心地

 スイッチ操作で任意にエンジンやトランスミッションの特性を切り替えることのできる「DYNAMIC SELECT」により、走り方を選ぶこともできます。

 オールテレインには、クルマのキャラクターに相応しく、セダンやワゴンにはない雪道や悪路での走破性を高める「OFFROAD」モードや、急な下り坂での安定した走行をサポートする「OFFROAD+」のふたつのモードが追加されているのも特徴です。

 これに合わせて、眼前のディスプレイに設定されたスタイルについても、ほかのCクラスと共通の「ジェントル」、「スポーツ」、「クラシック」に加えて、「オフロード」が選択できるようになっています。

メルセデス・ベンツ新型「Cクラス オールテレイン」の走り
メルセデス・ベンツ新型「Cクラス オールテレイン」の走り

 少し気になったのはブレーキフィールです。これまで乗ったCクラスに比べると違和感は小さいほうですが、やや制動力をコントロールしにくい傾向が見受けられたので、改善に期待したいところです。

 今回は舗装路のみを走りましたが、足まわりの印象も上々です。40mm高められた最低地上高は、タイヤサイズの大径化とサスペンションストロークの拡大がそれぞれ約20mmずつとなっていますが、それによりクッション感が増して、足が長くカドのないしなやかな乗り味に仕上がっています。

 それでいてフラットライド感もあり、コーナリングでのロールもよく抑えられています。

 こうしてベース車に対して車高を高めたクルマでは、動きを抑えるために足まわりを強化して乗り心地が硬くなっているものも見受けられましたが、Cクラスオールテレインはそんなこともなく、ハンドリングへの大きな影響も感じられません。

 その上質なドライブフィールは、あたかもエアサスペンションのようです。これにはCクラス全体の話ですが、従来型に比べてフロントを15mm、リアを40mmもトレッドを拡大したことも効いているに違いありません。

 数々の先進装備も、さすがはメルセデスの最新モデルです。登場当初に比べてより使いやすく進化した対話型インフォテインメントシステム「MBUX」やARナビゲーションなどの独自の装備はもちろん、世界最先端の技術と充実した機能を誇るインテリジェントドライブは、もちろんCクラスオールテレインにも搭載されています。

 ちなみに、オールテレインがずっと早い時期に設定された「Eクラス」では、販売比率がEクラス全体の約2割に達しているらしく、思ったよりも高いことに驚いたのですが、はたしてCクラスではどうなるでしょうか。

 日本でも扱いやすいサイズで、ワゴンの実用性とSUVゆずりの機能を兼ね備えたオールテレインが、GLAやGLB、GLCなどSUVの人気も高い中で、どれほど割って入ることができるのか、興味深いところです。

メルセデス・ベンツ新型「Cクラス オールテレイン」のインテリア
メルセデス・ベンツ新型「Cクラス オールテレイン」のインテリア

Mercedes-Benz C200d 4MATIC All-terrain
メルセデス・ベンツ C200d 4マティック オールテレイン

・車両価格(消費税込):796万円
・試乗車オプション込価格:894万3000円
・全長:4760mm
・全幅:1840mm
・全高:1495mm
・ホイールベース:2865mm
・エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
・排気量:1992cc
・駆動方式:4WD
・変速機:9速AT
・エンジン最高出力:200ps/3600rpm
・エンジン最大トルク:440Nm/1800-2800rpm

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