軽自動車は“ちょっとだけ背が高い”のが流行り? スズキ新型「アルト」登場で再注目! 軽セダンを選ぶ理由
軽セダンオーナーに直撃! どんなところが魅力的?
それでは、たくさんの軽自動車のなかから、軽セダンを選択したオーナーに話を聞いてみました。
Tさん(40代・女性)はホンダ「N-ONE」を購入。使い勝手という面ではハイトワゴンのほうが便利な気もするのですが、なぜN-ONEを選んだのでしょうか。
「一番の決め手は、やはり見た目です。女性だからというわけではないけど、大き過ぎて運転しにくいクルマは避けたかったんです。
そんなとき、近所のディーラーで新古車として展示されていたピンクのN-ONEを見て、一目惚れでした」
Tさんが購入したのは、初代のマイナーチェンジ後のモデル(2018年式)。2020年に登場した2代目ではないので安全運転支援システム「ホンダセンシング」は搭載されていないものの、安全装備自体は充実しています。
なお、初代が登場した当初は全高1600mmを超える高さでハイトワゴンに属しますが、2015年のマイナーチェンジで全高1545mmのローダウンモデルも用意。2代目は全車ローダウン仕様となり(2WD:1545mm/4WD:1570mm)、N-ONEは軽セダンということになるでしょう。
「いかにもワゴンのようなスタイルではなくて、どんなシチュエーションにも似合って、運転がしやすくて経済的なクルマが欲しかったんです。N-BOXは大きさ的にも持て余す気がしたので」
シングルマザーのTさんは、運転のしやすさに加え、やはり経済性も重要視したといいます。
「軽自動車で最重要なのは安さです。自分で出せる予算と維持費なども限られているので、安くて軽くて燃費も良いN-ONEにしました。結果的に大満足です」
乗降性に関しては、Tさんの身長は160cm前後、お子さまもまだ小さいこともあって乗り降りがしにくいと感じたことはないそうです。
また最近の軽ワゴンは少しだけ背が高いのがトレンドと説明すると「N-ONEは時代を先取りしている!」と喜んでいました。
「私みたいにクルマに詳しくない人間にとっては、あまりゴテゴテした装備や大きく感じるボディは運転しにくいんです。その点、着座位置も高すぎず、それでいて視界も十分なN-ONEみたいなクルマ(軽セダン)は、燃費も取り回しも良くていいと思います」
一方で、中古車販売店のオーナーであるNさん(50代・男性)にもユーザーの傾向を聞いてみました。軽セダンは高齢の男性からの問い合わせが多いそうです。
「最近高齢者が関連している交通事故が多いので、けっこう皆さん気にされています。だんだん運転に自信がなくなり、より楽に移動でき経済性に優れるクルマとして軽セダンを選択する人が増えているようです。
軽自動車でもハイトワゴンなどは重心が高く、運転フィーリングの違いを指摘されるお客さまもいらっしゃいます。
その点、軽セダンが少しずつ背が高くなっているのは、高齢者ユーザーが比較的多いクルマだけに『乗降性の良さ』は重要なセールスポイントですので、そのあたりをユーザーもメーカーも気づいているんだと思います」
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軽自動車のベーシックな役割である「安価で快適な移動手段」として、根強い人気を誇る軽セダンですが、だからといって「安かろう、悪かろう」は過去の話。
新型アルトをはじめ、N-ONEなどは、剛性感のあるプラットフォームや充実した安全装備もあって、かなり魅力度が増しているようです。
セダンというとボンネットを開けるとエンジン入ってて、人が乗る空間に4ドア。後部にトランクがあるって意味だと思ってましたが、これもセダンというカテゴリに入るんですね。初めて知りました。
法律が変わってカーテンエアバッグ付けなくてはいけなくなっただけだと思います。