マツダ最強SUV 新型「CX-60 PHEV」はFRの走行性能に期待! 新解釈の魂動デザインは受け入れられる?
欧州マツダが新型SUV「CX-60 PHEV」を世界初公開しました。FRのSUVプラットフォーム採用やマツダ史上最強のパワーを誇るPHEVシステム搭載など新技術が取り入れられた新型CX-60 PHEVについて、ユーザーはどのような感想を抱いたのでしょうか。
新たな魂動デザイン採用も「ほかのCXシリーズと見分けられない」の声…
マツダの新型SUV「CX-60 PHEV」が2022年3月8日(現地時間)に欧州で世界初公開されました。
新型CX-60 PHEVはフロントエンジン・リア駆動(FR)のラージプラットフォームを採用した新規車種として、欧州や日本に投入される予定です。
この新型CX-60 PHEVについてユーザーはどのような感想を抱いたのか、アンケートを実施しました。
まず、「新型CX-60 PHEVのデザインについてどう思いますか?」という質問では、「とても良い」が32.3%、「まあまあ良い」が41.9%、「それほど良いと思わない」が19.4%、「まったく良いと思わない」が6.4%と、4分の3の回答者は「良い」と感じており、かなり好評だといえそうです。
新型CX-60 PHEVは、マツダのデザインフィロソフィである「魂動デザイン」の新たな解釈と、日本の美意識を融合させたデザインを採用しました。
好印象を抱いた人の意見として、「流麗でありながら力強さを感じるデザイン」「今まで変わり映えしなかった外観だったが、今回は新鮮さがある」「日本にはFRのSUVが少なく、後ろのめりなデザインがカッコいい」など、新デザインを評価するコメントが寄せられました。
一方、「初代『CX-5』や『マツダ3』のようなインパクトがない」「マツダとすぐ分かるけど、ほかのCXシリーズと見分けがつかない」といった声も見受けられ、新たな魂動デザインを採用したとはいえ、マツダ車に共通するモチーフといった意味では目新しさを感じづらいともいえそうです。
次に、「新型CX-60のどのようなことに期待しますか?」(複数回答)という質問でもっとも多くの人が期待している点として挙げられたのは「フロントエンジン・リアドライブ(FR)のSUVアーキテクチャ」(64.5%)でした。
ほかにも、「日本の伝統技法を用いたインテリアデザイン」(54.8%)、「マツダ史上最強の327馬力/500NmのPHEV搭載」「プレミアムカーに匹敵する優れたハンドリング特性」(同率45.2%)となり、新プラットフォームやPHEVシステムがもたらす走行性能などが注目されていることがわかります。
「新型CX-60は日本でも発売される予定ですが、購入したいと思いますか?」という質問では、「購入したい」が51.6%、「購入したくない」が48.4%と、今回のアンケートの回答者は半々に分かれました。
それぞれの意見は次のようです。
●購入したい
・人や荷物をのせられて快適なクルマが欲しいのと、おそらく6気筒に乗るラストチャンスなので
・「CX-8」から乗り換える予定です
・日本のプレミアムカーとして今後に注目されると思うので購入したい
●購入したくない
・デザインが期待はずれだったため
・横幅が広すぎることと、パワー過多なところ
・大きすぎて取り回しにくそうだし、2年前に購入した「CX-30」を満足しているから
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新型CX-60 PHEVを購入したくないという回答者のなかには、「新型『CX-80』を待っている」という人が複数いました。
新型CX-60 PHEVは2列シートSUVですが、マツダは3列シートSUVの新型「CX-80」を欧州や日本などへ投入することを予定しています。
現在、マツダはミニバンを販売しておらず、3列シートSUVの「CX-8」が多人数乗車のニーズに応えるモデルとして人気を得ています。
新型CX-80がCX-8の後継車になるのか、もしくは、「CX-3」とCX-30のように別モデルとしてラインナップされるのかは明らかになっていませんが、3列シートの新型CX-80に期待する声がありました。
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マツダは2021年10月7日に、2022年以降のクロスオーバーSUV商品群の拡充計画を発表しており、新型CX-60や新型CX-80といったラージ商品群の投入はそのなかで明かになったものです。
なお、米国ではラージ商品群のなかでもワイドボディを持つ新型「CX-70」(2列シートSUV)と新型「CX-90」(3列シートSUV)が投入される予定で、さらにスモール商品群として新型「CX-50」の生産が米国工場で開始しています。
仕向け地によって求められるパワートレインが異なることから、電動化が進んでいる欧州には、直列4気筒ガソリンエンジンとモーター駆動を組み合わせたプラグインハイブリッドを中心に、新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」やクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」を直列6気筒化し、48Vのマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたモデルを設定。
クリーンディーゼルエンジンの人気が根強い日本では、直列6気筒の「SKYACTIV-D」と48Vマイルドハイブリッドの組み合わせやプラグインハイブリッドなどを導入することになるようです。
価格帯は謎のままです