4億4000万円の国産ハイパーカー!? 2000馬力超えのスゴいヤツ! アスパーク「アウル」の正体とは
日本発のハイパーカーとして、2017年に発表されたアスパーク「アウル」。世界最高レベルのパフォーマンスを誇るアウルですが、海外の中古車市場に登場していることが明らかになりました。
国産ハイパーカーアスパーク「アウル」とは
近年、「ハイパーカー」と呼ばれる、新車価格が少なくとも1億円を超えるような超高性能車が多く登場しています。
ブガッティやパガーニなどがハイパーカー専門メーカーとして知られていますが、それに加えて、フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンやアストンマーティン、メルセデス・ベンツなどがこのハイパーカー市場に参入し一定の成果を挙げています。
そんなにわかに盛り上がるハイパーカー市場ですが、上述した有名メーカーとは別に、新興メーカーからの参入も目立ちます。
アラブ首長国連邦に本拠を置くWモーターズが2013年に発表した「ライカン ハイパースポーツ」などが代表的な例として知られていますが、実は日本にも新興メーカーによるハイパーカーがあります。
それが、大阪に本社を構えるアスパークが2017年に発表した「アウル」です。
元々は専門人材の派遣やロボットなどの製造受託を行なっていたアスパークは、2017年のフランクフルトモーターショーでEVスポーツカーのアウルを発表し、ハイパーカー市場への参入を果たしました。
「世界一速いBEVを目指す」をコンセプトに2014年に開発が始められたアウルは、2020年に市販を開始。
0-100km/h加速は1.72秒と、世界最高レベルのパフォーマンスを持った1台へと仕上げられました。
全長4830mm×全幅1935mm×全高990mmという、超ワイド&ローなスタイリングや、CFRPモノコックで形成されたボディ、150km/hで現れる巨大な可変式リアウイングなどは、すべて速さを追求するためのもの。
一方で、フクロウやミミズクを意味する「アウル(Owl)」の名の通り、走行音は大排気量のガソリンエンジンを搭載した従来のスーパーカーからは考えられないほど静かです。
最高速400km/hを誇るというアウルの心臓部には「パーマネント・マグネット・シンクロナス・モーター」と呼ばれる4基のモーターが搭載され、実に2012馬力という最高出力を発揮します。最大トルクも約2000Nmと、こちらも異次元。
搭載されるバッテリーは、64kWhのリチウムイオンバッテリー。最大航続距離は450kmと発表されています。
そんなアウルの価格は290万ユーロ(約3億6400万円)と超ド級。生産台数は50台限定で、2021年初頭にデリバリーが開始されました。
そんな日本発のハイパーカーであるアウルですが、2022年3月現在、日本の中古車市場では確認されていません。
しかし、フランスの中古車販売店「アブソルートカーコンサルティング」で、1台のアウルが販売されていることが明らかになりました。
同店で販売されているアウルは、2021年に製造された走行距離10kmという、ほぼ新車同様の超極上個体。
メタリックブルーに輝くエクステリアに、落ち着いたワインレッドが組み合わされた上品なカラーリングが特徴の1台となっています。
気になる販売価格は、新車価格を大きく上回る350万ユーロ(約4億4000万円)。
過去にトヨタ「2000GT」が1億円を超える価格で中古車市場に登場した例がありますが、今回のアウルはそれを大きく超える、国産車としては異例の超高額車であるといえそうです。
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欧米の自動車メーカーと比べると、ハイパーカーと呼べるクルマはほとんど生まれてこなかった日本の自動車メーカーですが、アスパークのアウルは、そんなイメージをくつがえす存在となるかもしれません。
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