「軽じゃない」スズキ新型「ワゴンR」発表!? 新投入で何が進化? 独自デザイン&エンジンを刷新しインド投入! 日本仕様と何が違うのか?

スズキのインド法人となるマルチ・スズキは新型「ワゴンR」を発表しました。日本で販売されるモデルと異なるようですが、何が違うのでしょうか。

日本と異なるインドの新型「ワゴンR」とは

 2022年2月25日、スズキのインド法人である「マルチ・スズキ」は、改良を施した新型「ワゴンR」を発表しました。

 インドのワゴンRは、日本と異なる規格となっていますが、どのような違いがあるのでしょうか。

「なんか大きいね」インドで発表されたスズキ新型「ワゴンR」 日本と異なる独自仕様となる
「なんか大きいね」インドで発表されたスズキ新型「ワゴンR」 日本と異なる独自仕様となる

 インドで2019年1月に3代目へとフルモデルチェンジしたワゴンRは、スズキのプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用しています。

 Aセグメントとなるボディサイズは、全長3655mm×全幅1620mm×全高1675mmで、デザインは全体的に丸みがあるものの力強く安定感のあるデザインです。

 パワートレインは、1リッターガソリンもしくはCNG)と1.2リッターガソリンにMT/AGS(オートギアシフト)を組み合わせています。

 今回、改良モデルが発表された新型ワゴンR(インド仕様)は、ボディカラーにレッド×ブラックとグレー×ブラックの2トーンカラーを新設定。さらに新デザインのアルミホイールを採用しました。

 インテリアでは、シート色にブラック×ベージュを用意するほか、7インチディスプレイのSmartPlay Studioも搭載しています。

 さらに、燃費向上を図ったことで1.2リッター仕様では従来比19%向上した24.43km/L(AGS仕様)を実現しました。

 新型ワゴンR(インド仕様)についてマルチ・スズキのシャシャンク・スリバスタバ氏は、次のよう述べています。

「インド市場で1999年の発売以来、ワゴンRは常に進化を続け、クラストップレベルの機能、デザイン、性能を備え、変化するお客さまの嗜好に応えてきました。

 ワゴンRは、マルチ・スズキのポートフォリオのなかでもっとも高いリピート購入率を誇り、これを嬉しく思います。

 ワゴンRユーザーの4人に1人以上は、新しいワゴンRに乗り換えていただいており、長年にわたり270万世帯以上のお客さまに選ばれてきました」

 なお、今回の新型ワゴンRに合わせて新型「ツアーH3(タクシー仕様)」も新型モデルとして発表されています。

 一方で日本で展開される現行ワゴンR(6代目)は2017年に発売されています。

 ボディサイズは、日本の軽自動車規格に合わせた全長3395mm×全幅1475mm×全高1650mmです。

 デザインも異なり、日本仕様はインド仕様よりも全体的にスクエア感が強調されているうえ、ヘッドライト形状がグレードにより2タイプを設定。また派生モデルとなる「ワゴンRスティングレー」でも異なるデザインを採用しています。

 パワートレインは、軽自動車規格のため660ccのみとなり、5速MT/CVTが組み合わされています。

 スズキは、現行ワゴンRについて「1993年9月の発売以降、軽ワゴンという市場を新たに築き、国内累計販売台数約440万台(2017年当時)を誇る、軽自動車を代表するモデルです」と説明していました。

※ ※ ※

 日本では、軽自動車市場を代表するモデルとして認知されているワゴンRですが、インドでは独自の進化を遂げています。

 また、スズキに限らず日本と同じ車名でも海外ではそれぞれのユーザーニーズに合わせた仕様を展開することは珍しくありません。

 インドでは軽自動車優遇に代わるものとして「全長4m未満かつ排気量がガソリン1.2リッター以下」などの条件を満たせばインド独特の「GST(物品サービス税)」が優遇されます。

 軽自動車規格ではないワゴンRは日本人からすれば意外性のあるものですが、インドでも日本特有の「軽自動車感覚」であることは変わらなそうです。

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