斬新カラーのトヨタ「ヤリス」&「カローラ」お披露目! 新車輸送「鉄道化」で脱炭素目指す! 欧州での取り組みとは
トヨタモーターヨーロッパは、フランス・英国間の車両輸送を鉄道貨物に変更することを明らかにしました。どのような取り組みなのでしょうか。
新車を鉄道貨物に変更! 脱炭素化への一環に
2022年2月28日、トヨタの欧州法人(トヨタモーターヨーロッパ/TME)は、フランス・英国間の車両輸送を鉄道貨物に変更することを明らかにしました。
これにより、TMEは脱炭素化への第一歩として、欧州の物流におけるCO2排出量の10%削減を目指すとしています。
TMEは、ヴァランシエンヌの物流拠点から英国トトンのデポまで、海峡横断鉄道による新車の輸送を開始しました。
この動きは、鉄道貨物の利用を拡大し、物流の脱炭素化を目指す欧州の幅広いプログラムの第一段階を示すものです。
TMEは、パートナーの運送会社ゲットリンクとCATグループとともに、当初は年間約7万台(電車270台分)の車両を輸送する予定としています。
ダービー工場で組み立てられた「カローラハイブリッド」は、ヴァランシエンヌのプラットフォームに出荷され、オンヌ(TMMF)で生産された「ヤリスハイブリッド」は英国に納車される予定です。
この新しいタイプの国際貨物により、TMEの物流ネットワーク全体のCO2排出量を10%以上、配送時間を約50%削減することが期待されます。
またこの取り組みにより、トヨタは自動車メーカーで唯一、新車の輸送に英仏海峡トンネルを利用することになります。
トヨタは、TMEの欧州におけるカーボンニュートラル目標達成のため、2024年までに主要な陸上輸送ルートの一部を鉄道に転換する計画です。
この鉄道プロジェクトの第2段階は2022年4月に開始され、ヴァランシエンヌの物流プラットフォームとチェコのコリンの生産拠点が結ばれる予定となります。
その後、イタリア、スペイン、トルコへの路線も追加され、欧州の鉄道網が整備される予定で、この段階が完了すると、年間700万キロメートル以上のトラック輸送を削減し、汚染物質の排出を減らし、道路交通渋滞を緩和することが期待されます。
2022年2月24日にヴァランシエンヌ発着の新しい鉄道が開通したことについて、TMEの車両物流責任者であるジャン・クリストフ・ドゥヴィル氏は次のように述べています。
「この鉄道貨物輸送の開始は、革新的で環境に優しいソリューションを通じてオペレーションを改善し、二酸化炭素排出量を漸減するという我々の活動の重要なステップを意味します。
なお、今後鉄道の利用を増やすという意欲的な計画もあり、納期短縮によるユーザーメリットも期待できます」
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なお、今回の取り組みを記念してカローラハイブリッドのボンネットをイギリス国旗、ヤリスのボンネットをフランス国旗にカラーリングし、鉄道貨物を祝っています。
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