“21世紀のワーゲンバス” VW「ID.バズ」まもなく世界初公開! 電動ミニバンになって復活

2017年のデトロイトショーでコンセプトモデルが発表され注目を集めたEV版ワーゲンバス、「ID.BUZZ(ID.バズ)」が3月9日についに世界初公開されます。

 独フォルクスワーゲン(VW)は2022年2月21日、VWの電気自動車(EV)シリーズ「ID.」の次世代モデル「ID.BUZZ(ID.バズ)」を同年3月9日に世界初公開すると発表しました。

3月9日に世界初公開されるVWの電動ミニバン「ID.バズ」
3月9日に世界初公開されるVWの電動ミニバン「ID.バズ」

 ID.バズは、2017年1月に開催された北米国際自動車ショー(NAIAS。デトロイトショー)でコンセプトモデルが世界初公開されたフルEVで、VWグループのEV向けモジュラープラットフォーム「MEB」を採用しています。

 1950年に初代モデルが発売され、日本では「ワーゲンバス」、米国では「マイクロバス」、欧州では「ブリー」の愛称で親しまれる往年の名車、「タイプII」をデザインモチーフとして採用したコンセプトモデルのデザインを製品バージョンに忠実に再現したことも注目です。

 5人乗りの「ID.バズ」のほか、3人乗り商用車の「ID.バズ カーゴ」の2種類が登場する予定で、まずは標準ホイールベース(2988mm)バージョンが発売される予定です。全長4711mm×全幅1985mm×全高1937mmというボディサイズで、モデルラインにより18インチから21インチのホイールを装備します。

 注目はその室内の広さで、ID.バズの場合5名フル乗車時でも最大1121リッターの荷室スペースを確保、仕切り壁のあるID.バズ カーゴの荷室スペースは3.9立方メートルを超えているといいます。

 まずは82kWhのリチウムイオンバッテリー搭載モデルから発売され、150kW(約204馬力)・310Nmを発生する電気モーターでリアを駆動します。最高速度は140km/hに制限されます。一充電走行可能距離ままだ発表されていません。

 3月9日の世界初公開後、欧州では2022年9月に納車される予定です。またID.バズは米国でも販売される予定となっています。

※ ※ ※

 今回登場するID.バズは、じつは電動駆動システムを備えた最初のワーゲンバスではないそうです。50年前、1972年にハノーバ見本市で、VWはすでにリアに取り付けられた電気モーターを駆動する「T2」プロトタイプを展示しました。

 ただしその当時はバッテリー技術が実用に適しておらず、最大走行可能距離は85kmだったそうです。当時の技術者の夢は、2022年に現実になります。

【画像】日本でも人気が出そう! VWの電動ミニバン「ID.バズ」を画像でチェック(42枚)

まさか自分のクルマが… 高級外車のような超高音質にできるとっておきの方法を見る!

画像ギャラリー

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

1件のコメント

  1. これのAWD 111㎾hバッテリー搭載車が出たら買いたい。ただしV2H対応は必須条件。 私の自宅、法人とも太陽光発電システム+V2Hを装備しているから、V2Hを接続して給電できるBEVかPHEV以外は買わない。V2Hを装備していれば200V充電の半分時間になるから大量バッテリ搭載車はV2H対応しか扱えない。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー