「スピード落とせ!」看板はどのくらい減速すべき? 曖昧な注意喚起でも重要な存在だった

「スピード落とせ」の看板 設置場所は?

 スピード落とせの看板は、すべての運転者が安全かつ円滑に運転するために必要不可欠な看板であるといえます。

 では、実際にはどのような場所に設置されているのでしょうか。設置場所について、千葉県の警察署の担当者は以下のように話します。

「スピード落とせの看板は、カーブ地点や交通事故が発生しやすい横断歩道、またはスピードが出やすい下り坂などに設置されているのが一般的です」

 このように、スピード落とせの看板はカーブや横断歩道、スピードの出やすい下り坂などの地点に設置されていることが多く、「この先急カーブ」「この先事故多し」というような言葉が添えられている看板も見られます。

 例えば、カーブ地点では、スピードの出しすぎによって対向車線にはみ出してしまったり、下り坂ではくるまの加速が著しくなったりすることから、ほかの車両との衝突事故のおそれが考えられます。

 このことから、スピード落とせの看板は、そうした事故を防ぐためにも、運転者が安全なスピードに留意して走行できるよう、事故の危険性の高い場所に設置されています。

住宅街や学校近くなどでは設置されていることが多い「スピード落とせ」の看板
住宅街や学校近くなどでは設置されていることが多い「スピード落とせ」の看板

 一方で、住宅街や通学路などにもスピード落とせの看板や標識が見られることも多いようですが、この背景には子供や高齢者の存在が大きく影響しているようです。

 住宅街や通学路といった、子供から高齢者まで多くの人が行き交う場所では、突然脇道から子供が飛び出してきたり、高齢者が道の真ん中をゆっくりと横断していたりする可能性があります。

 このような事故を避けるためにも、住宅街や通学路に張り出されているスピード落とせの看板により注目して、意識的にスピードを落とすことが必要になります。

※ ※ ※

 なお、このスピード落とせの看板は、「標識」ではなく「法定外表示」に分類され、そのほかの法定外表示には、歩行者の安全を確保するための道路のカラー舗装や「追突注意」といった看板などが挙げられます。

 滋賀県警は法定外表示について、次のように説明しています。

「標識令等の法令に定めはないが、交通規制の意味を明確にし、運転者に対して道路の状況または交通の特性に関する注意喚起をおこなうなど、交通の安全と円滑に資することを目的とした標識です」

 これらのようにスピード落とせの看板は、ドライバーや歩行者が安全に過ごすための大きな役割を果たすものとして設置されているといえます。

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2件のコメント

  1. ちゃんと取材して書いているのかな?
    ”スピードを落とせ”という看板でも当然設置した理由が様々違うわけで、”「減速に関して数値的な決まりはありませんが、目安としては、例えば60km/hが最高速度であれば、40km/hから50km/hまで落して走行することが好ましいです」”なんてことを言っている訳はないだろう。
    カーブや下り坂道、事故多発、見通しが悪いのところで30km/h以下が良さげの可能もある一方、単発で路線としてスピードの変更をするほどでもなければ、警察もこう言えば30km/h以下が良さげなところで50km/hで走って事故になった時に責任問題になりかねないから、わざわざこういうことは言わない。

  2. 最高速度って「安全なら出しても良い速度」であって、それ以下で走っても最低速度を下回らないように走っても構わないですけど、それでも危険と感じたらそれ以下で走っても良いのですよ。例えば濃霧や地吹雪で目の前真っ白な場合、最低速度が30キロだから30キロ以下で走っちゃ駄目ってことはない。高速道路や橋の上。交差点内など駐停車禁止だから危険な状況でも絶対に停止するなってことにはならない。

    同様に、最高速度以下で走行する場合は「追いつかれたら譲れ」という道交法に従って、後続車に譲らなきゃ成らない法律を知らない人が居て、第二走行帯や追越し車線を延々と走るお馬鹿さんが「煽られた!」とか言い出すわけです。法律も複数の条件があってIF~THEN~で条件もかわるのですよ。

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