「旧車」や「ネオクラシック」の人気が急上昇!? 古めのクルマが魅力的に映る理由とは

旧車」や「ネオクラシック」という古いクルマの相場が近年高騰しています。毎年のように新しい技術が開発され新型車が登場しているにもかかわらず、なぜ、いま古いクルマがこれほど注目を集めるのでしょうか。

ネオクラシックのなかでもスポーツカーの市場価値が高騰中

 現代のクルマは環境性能の追求や新技術を搭載したり環境性能を追求したり、さらには洗練されたデザインが採用されるなど、最新モデルならではの魅力を備えています。

 その一方で、誕生から20年以上も経過した過去の古いクルマを「旧車」と呼び、あえて現代で乗る楽しみ方も人気になっており、程度の良い人気モデルは異常なほど相場が高騰する事態になっているのです。

わずか337台しか生産されなかったトヨタ「2000GT」
わずか337台しか生産されなかったトヨタ「2000GT」

 昔から「クラシックカー」と呼ばれるジャンルはありましたが、旧車はそれらとは異なり、とくに最近では1960年代や1970年代のモデルを指します。さらに時代が進んだ1980年代から1990年代、そして1990年代から2000年代のクルマが「ネオクラシック」と呼ばれ、価値が高まっています。

 旧車に精通した業界関係者に、魅力や最近のトレンド、旧車のジャンルなどについて聞いてみました。

 まず、旧車とはどんなクルマなのかということについてですが、旧車イベントなどにも参加した業界関係者Y氏によると、さまざまな団体で定義が異なるため一概にはいえないといいますが、大きく3つに分類できるそうです。

●クラシックカー

 クラシックカーでの公道ラリーを主宰している欧州の団体「FIVA」では「生産から25年以上経過したクルマ」はクラシックカー扱いとなっていますが、日本では一例として、東京都が1945年までに製造された車両を「ヴィンテージカー」として定義し、納期限までに申請することにより自動車税種別割の重課分の減免を受けることができることから、このあたりの年代までがいわゆる「クラシックカー」と呼べます。

●旧車

 主に1950年代後半から1970年代に販売された国産車が旧車に該当します。

 当時生産されたトヨタ「クラウン」やプリンス時代の「スカイライン」などは、ほぼクラシックカーに近い扱いですが、いまだにレストアされる車両もあります。

 このなかでも別格なのは、国産車唯一のボンドカーとしても有名なトヨタ「2000GT」で、1967年から1970年にわずか337台しか生産されなかった国産スポーツカーです。現在、市場価格は億を超える金額で取引される車両もあります。

●ネオクラシック

 最近、注目度と希少性がグッと高まっているのが「ネオクラシック」と呼ばれる1980年代から2000年代までの国産車です。

 当時はまだ280馬力の自主規制枠がありながらもハイパワー&新技術競争が激化。バブル景気の影響もあって、多額の費用をかけて開発された時代でした。

 なかでも別格なのが日産「スカイラインGT-R」(R32)とホンダ「NSX」(初代)。また三菱「ランエボ」シリーズやスバル「インプレッサWRX STi ver.」シリーズなどもプレミア価格で取引されています。

「とくに、最近では1990年代から2000年代のモデルが新たにネオクラシック扱いとなってきており、中古車市場でも高騰しはじめています。

 これは、中古車としては古過ぎたり、環境性能や燃費性能が重視されるようになって、パワーを求めていた時代の車両が軒並み淘汰され数を減らしたことも大きいでしょう。

 しかも今後はアメリカの通称『25年ルール』によって海外への流出が危惧されており、ただでさえ流通量が減ったなかで程度のいい車両は、かなりのプレミアが付くと予想されています」(旧車の業界関係者 Y氏)

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