油断してると「バチッ」と静電気発生! 冬にクルマの静電気を予防する5つの対策

空気が乾燥する冬は、クルマに乗るときに「静電気」に悩まされることが多くなります。クルマの静電気対策にはどのようなものがあるのでしょうか。

乾燥した冬に静電気が発生しやすいのはナゼ?

 冬は空気が乾燥しやすく、「静電気」が発生しやすい季節です。

 クルマはとくに静電気が発生しやすく、また、最近ではスマートキーが普及したこともあり、突然ドアノブに触れて静電気の被害に遭うことも多くなりました。

 クルマの静電気への対策はどうしたらよいのでしょうか。

冬は静電気が発生しやすい
冬は静電気が発生しやすい

 乾燥した冬に静電気が発生しやすいのは、人間の体だけでなくすべての物質は少なからずプラスとマイナスの電気を持っていることが関係しています。

 通常はプラスとマイナスの電気量が釣り合っており、摩擦などで電気量のバランスが崩れた場合でも電気は常に「流れよう」とする性質のため、空気中の水分などで徐々に放電されます。

 しかし乾燥した空気は水分が少ないため放電されにくくなり、体にたまっていきます。

 そして、このたまった状態のところに、ドアノブやボディなど電気の流れやすい金属部分が近づくと一気に放電されるという仕組みです。

 ちなみに静電気は、湿度20%以下、気温20℃以下になると発生しやすいといわれており、そのため湿度が高い夏よりも乾燥した冬に起こりやすくなります。

 さらに冬は服の重ね着などで摩擦が多くなることも静電気が発生しやすい理由です。

 また、静電気が起きやすい人、そうでもない人と体質によってかなり差があるようです。

 都内の開業医H医師によると、肌の水分量が少ない乾燥肌の人は静電気をためやすいそうです。

「人間の肌(皮膚)は表皮、新皮、皮下組織の3層に分かれているのですが、表面は汗と皮脂で構成される『皮脂膜』があります。

 この皮脂膜が加齢や洗い過ぎなどの理由で減ってしまうと、表皮の外側にある角層に蓄えられた水分が蒸発しやすくなってしまいます。

 そして水分が減少していく『乾燥』になり、体内に静電気がたまりやすくなるのです」

 注意したいのは入浴に関してです。とくに日本人は日頃から湯船にお湯を張って入浴しますが、40℃以上のお湯につかり過ぎると、せっかくの皮脂膜や細胞の隙間を埋める「セラミド」と呼ばれる脂肪が溶け出してしまいます。

 また、必要以上に体をゴシゴシと洗ってしまうのも同様です。この季節熱い風呂を好む人も多く、さらに入浴後に保湿ケアなどをしないでいると、どうしても乾燥肌になりやすくなってしまうのだそうです。

「不足している水分を補うためにも、普段から保湿剤などで肌を保すると良いでしょう。

 また昨今は、感染予防対策としてアルコールなどで手などを消毒する機会も格段に増えました。しかしアルコール消毒は菌を予防するだけでなく皮脂膜も削ぎ落としてしまうので、ハンドクリームなどで保湿すれば、ドアノブやボディに触れて起きる静電気の放出はかなり抑えられると思います」(H医師)

※ ※ ※

 セルフ給油のガソリンスタンドでは静電気除去シートに触れてから給油をおこなうこととアナウンスされていますが、揮発した可燃性の燃料が漂っていることがあり、これは静電気の火花により発火したり、それが元で燃料に引火したりするおそれがあるためです。

 また、ガソリンスタンドのスタッフが着る制服には帯電しにくい素材が使われていたり、スタンド内に水をまいて乾燥を防ぐなどの対策をおこなっています。

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