油断してると「バチッ」と静電気発生! 冬にクルマの静電気を予防する5つの対策

革の手袋や天然素材は静電気が発生しづらいってホント?

 クルマの静電気対策法としてさまざまなものがありますが、どれだけ有効なのでしょうか。前出のH医師に聞いてみました。

●ドアの開閉前に地面や塀を触る

 衛生面を気にする人もいると思いますが、多少の水分を含むコンクリートの地面や塀や壁、樹木などに触れることで、体内にたまった静電気が放電されます。

 金属パーツを直接触る前にペタッと触っておくだけでも、静電気の放電は抑制できます。

 セルフ式のガソリンスタンドで静電気除去シートに触れるのも同じ理由です。

給油前に「静電気除去シート」をタッチ
給油前に「静電気除去シート」をタッチ

●天然素材の服を着用(または重ね着の一番下に)

 天然素材は適度に水分を含む性質がありますので、綿や麻、絹(シルク)、レーヨンなどの服であれば摩擦による静電気も溜め込むことはほとんどありません。

 一方でアクリルやポリエステル、ナイロンやウールなどは静電気を溜め込みやすい性質がありますので、ウールの下は綿のシャツを着用するなど、上手に静電気を逃すことが重要です。

●手を保湿する

 保湿剤やハンドクリームは手っ取り早く肌の水分量や皮脂膜に似た保護膜を形成するので、非常に有効です。

 手元にない場合は水分を手につけるだけでも静電気を抑制する効果があります

●革の手袋を着用

 天然の皮革は電気を逃す(ため込まない)ので、革製の手袋などを装着していれば静電気の被害はほとんど起こらないといえます。

 手袋がない場合は、革製の財布などで一度金属分に触れると、静電気を自然放電できる効果が期待できます。

●静電気除去グッズを使用

 静電気除去グッズはもちろん有効です。現在ではキーホルダー対応だけでなく、ブレスレットタイプも人気のようです。ただし常に持ち歩く必要があります。

※ ※ ※

 クルマのエアコンには除湿機能がありますが、加湿機能がないものがほとんどで、暖かい車内も乾燥しがちです。

 保湿効果のあるものや、マスク、のど飴、ドライアイ用目薬、リップクリームなどの乾燥対策グッズ、ペットボトルの飲料などで、車内の空気中の水分を少しでも確保すると良いでしょう。

【画像】昔流行った「つり革」型のアースベルト! クルマの静電気対策とは(10枚)

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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